楽天の公募増資1080億円に思う

すいません、1日（水）は第1回会計士ブロガーサミットに参加しまして、
http://blog.goo.ne.jp/saiyou-cpa/e/eb745fcea73691c937c5fca69922ced3
更新が大幅に遅れてしまいました。
私一人で平均年齢と平均体重を引き上げてしまった会でしたが、ここには
とても書けない爆弾トーク連発で、あっという間の3時間でした。
ご出席の皆さんに改めて感謝申し上げます。


ということで今回はサクッと楽天ネタ。
2月19日付拙稿「楽天　05/12期決算に思う」
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/2aa694f30f8818927c7bb43cc1379b94
にてファイナンスの可能性を示唆しておりましたが、予想通り本日、
今月下旬に115万株の公募増資を実施すると発表しました。
（プレスリリース）
http://www.rakuten.co.jp/info/ir/release/pdf/2006_03_01.pdf


資金調達予定額は約1080億円と、ネット株バブル崩壊後では新興三市場に
上場する企業として過去最高額。
昨年12月末時点で約1500億円（金融部門を除く）に拡大した有利子負債の圧縮
などに充て、財務体質を立て直すとのこと。


ということで、私にとっては既定路線でノーサプライズです。
ファイナンスをある程度市場が織り込んでいるならば、
今回の希薄化の比率ほど相場は下げないのかなー
とも思いますが、さてどうなるか。


それにしても、05／12期決算が最終黒字となったことで東証一部上場の可能性あり
と2月17日付の日経で伝えていたので、ファイナンス（と売出し）を先行させたことに
ちょっと違和感が残りますね。

それだけ財務の建て直しを優先させたと見ることができるため、
個人的には、社名とは裏腹に、会社側の危機感を感じ取りました。
でも私が経営者でも同じ判断をしたと思います。

しかし、売出し２０万株はちょっと余計な気がしますけどね。
それこそ東証一部上場時にパーッとやれば良いのに、とも思いましたが。
三木谷社長個人の台所事情が厳しいのですかねぇ・・・・・。 まさか。