週末は宮崎あおい主演の映画「ツレがうつになりまして。」を観賞。映画の中で彼女は、うつになったツレを退職させて治療に専念させ大変だったけど、実生活でもツレ(高岡蒼甫)がフジテレビにキレまして、離婚騒動まで発展。さらに彼女がCMキャラクターをつとめるオリンパスが社長解任問題を端緒に一大スキャンダルに発展。ファンには失礼な言い方かもしれないが今一番「もってる」女優かも知れない。
ところで、そのオリンパスであるが、素朴な疑問として現在の財務状態はどうなっているのだろうか。
というのも、巨額なM&Aの結果としての巨額な「のれん」が残されている。
この資産性は大丈夫なのだろうか?
時価総額3,340億円に対して、H23年6月末の連結純資産1,511億円あり、PBRは2倍以上ついており、投資家の期待が依然大きいことがうかがわれる。
しかし、のれんだけで1,683億円もある。あくまで仮定の話ではあるが、万が一こののれんの資産性が否定されて全額減損となれば、一気に債務超過に陥ることとなる。
そこで、のれんの残高とその発生原因を有価証券報告書から追ってみることとする。
(償却額は連結キャッシュフロー計算書記載額。発生額は差額[H23年3月期だけは注記より])。
<のれん残高の推移>
◆H19年3月末 787億円
◆H20年3月末 2,998億円(償却81億円、発生2,292億円)
→ジャイラスと国内3子会社買収でのれんは一気に増加。
しかし企業結合注記はテルモからのコラーゲン事業譲受に伴うのれん16億円のみ。
ルールには抵触していないだろうが、これでは何のための開示制度だかわからん!
◆H21年3月末 1,805億円(償却1,014億円)
◆H22年3月末 1,941億円(償却150億円、発生286億円)
→のれん残高が増加しているが、特段注記は無い。何があった?
◆H23年3月末 1,754億円(償却144億円、発生32億円)
→Spiration社買収に伴うのれん32億円
(以下はあくまで邪推の域を出ず、間違っていても一切責任は負いませんが・・・・・)
このうち国内3社の買収額が734億円。業歴浅いことから全額をのれんと見なして、うち550億円を減損したとすると、ジャイラス関係ののれんはH20年3月期に1,560億円発生、うち460億円をH21年3月期に減損したと見ることができる。
だとすると、(その後償却が進んでいるので)あくまでざっくりとした数値となるが、
現在ののれん1,754億円は以下のような内訳になるのであろうか。
ジャイラス関係 1,100億円前後、
国内3社 180億円前後、
その他 470億円前後(H19/3末以前のものなど)
こんな計算をしなくても明らかな話ではあるが、会社側は追加的な情報開示として、計上しているのれんの妥当性に関して、投資家に対して判断材料を提供すべきであろう。
具体的には、のれんの発生原因別内訳、減損処理状況、対象企業の業績状況など。
あとは投資家が各自、実質的な財務状況を算定して、株価の下値目処を算定していくことになるのではないか。
冒頭で紹介したの映画では後半、うつ患者の心構えとして「あ・と・で」をキーワードとしてを挙げていた。
「焦らない」「自分を特別扱いしない」「できることからやる」。
しかし、当件はその真逆。早急かつ誠実な情報開示が求められるよね。
・・・・ところで、映画といえば10月29日に三谷幸喜監督の新作が公開されます。
しかし先日申し上げた通り、過去、三谷監督の映画公開前後数日で、歴史的な事件が起きております。
(全く偶然としか言えませんが・・・・)
今回は経済関係で何か重大なことが起きそうでありますので、ご留意されたし。
ところで、そのオリンパスであるが、素朴な疑問として現在の財務状態はどうなっているのだろうか。
というのも、巨額なM&Aの結果としての巨額な「のれん」が残されている。
この資産性は大丈夫なのだろうか?
時価総額3,340億円に対して、H23年6月末の連結純資産1,511億円あり、PBRは2倍以上ついており、投資家の期待が依然大きいことがうかがわれる。
しかし、のれんだけで1,683億円もある。あくまで仮定の話ではあるが、万が一こののれんの資産性が否定されて全額減損となれば、一気に債務超過に陥ることとなる。
そこで、のれんの残高とその発生原因を有価証券報告書から追ってみることとする。
(償却額は連結キャッシュフロー計算書記載額。発生額は差額[H23年3月期だけは注記より])。
<のれん残高の推移>
◆H19年3月末 787億円
◆H20年3月末 2,998億円(償却81億円、発生2,292億円)
→ジャイラスと国内3子会社買収でのれんは一気に増加。
しかし企業結合注記はテルモからのコラーゲン事業譲受に伴うのれん16億円のみ。
ルールには抵触していないだろうが、これでは何のための開示制度だかわからん!
◆H21年3月末 1,805億円(償却1,014億円)
◆H22年3月末 1,941億円(償却150億円、発生286億円)
→のれん残高が増加しているが、特段注記は無い。何があった?
◆H23年3月末 1,754億円(償却144億円、発生32億円)
→Spiration社買収に伴うのれん32億円
(以下はあくまで邪推の域を出ず、間違っていても一切責任は負いませんが・・・・・)
このうち国内3社の買収額が734億円。業歴浅いことから全額をのれんと見なして、うち550億円を減損したとすると、ジャイラス関係ののれんはH20年3月期に1,560億円発生、うち460億円をH21年3月期に減損したと見ることができる。
だとすると、(その後償却が進んでいるので)あくまでざっくりとした数値となるが、
現在ののれん1,754億円は以下のような内訳になるのであろうか。
ジャイラス関係 1,100億円前後、
国内3社 180億円前後、
その他 470億円前後(H19/3末以前のものなど)
こんな計算をしなくても明らかな話ではあるが、会社側は追加的な情報開示として、計上しているのれんの妥当性に関して、投資家に対して判断材料を提供すべきであろう。
具体的には、のれんの発生原因別内訳、減損処理状況、対象企業の業績状況など。
あとは投資家が各自、実質的な財務状況を算定して、株価の下値目処を算定していくことになるのではないか。
冒頭で紹介したの映画では後半、うつ患者の心構えとして「あ・と・で」をキーワードとしてを挙げていた。
「焦らない」「自分を特別扱いしない」「できることからやる」。
しかし、当件はその真逆。早急かつ誠実な情報開示が求められるよね。
・・・・ところで、映画といえば10月29日に三谷幸喜監督の新作が公開されます。
しかし先日申し上げた通り、過去、三谷監督の映画公開前後数日で、歴史的な事件が起きております。
(全く偶然としか言えませんが・・・・)
今回は経済関係で何か重大なことが起きそうでありますので、ご留意されたし。
また発作的に記事を書きますのでこうご期待。
ところで、そろそろ注目の「10月29日」がやってきます。円の最高値更新(これも歴史的なニュースですが)以外に、何かとんでもない経済事変が起きるのでしょうか?こうご期待!
ブログ引き続きよろしくお願いします(^^)
三谷さんが引退したら、日本経済も崩壊してそうですね(笑)
あと10年といったところでしょうかね(☆`ω´☆)