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お疲れさまです。
まずは・・・・・私も早速買ってしまいました。
著名ブロガー・池田信夫氏がブログで
「すべてのビジネスマンと政策担当者と研究者が絶対に読むべき本である。」
と推薦されていた「市場の変相」を。
そこまで書かれてしまったらブックオフに出るまでは待てません。
久々に正価で購入です。
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著者は世界最大の債券ファンドのCEOで、IMFの元理事。
新興国の急速な台頭によって世界的インバランスが生じ、
その過剰貯蓄を吸収して投資効率を上げるために発達した金融技術への過信が
危機をもたらしたメカニズムを、グローバルな視野から明らかにしている。
G20などでの議論の枠組を、本書がつくったといっても過言ではない。
(池田氏のブログより)
要するに今回の危機を予見していたんですよね。
私も読み始めたところですが、直感として「面白そう」です。
機会あればフィードバックします。
ご興味ある方は、書店でご確認ください。
さて本題。
前日の記事で取り上げたウィングパートナーズ監査法人に関して
早速動きがありました。
我ながら凄い偶然です。
これもセレンディピティなのでしょうか。
産経ニュース
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監査法人「ウィングパートナーズ」に処分勧告
2009.2.17
公認会計士・監査審査会は17日、監査法人の運営が著しく不当として、
監査法人「ウィングパートナーズ」(東京)に行政処分を出すよう金融庁に
勧告した。審査会によると、内部規定の整備が不十分で責任の分担が不明確など、
業務運営を組織的に行っていない。当局への提出書類に間違いがあったほか、
監査内容も著しく不十分で、適切な審査態勢ではないという。
昨年1月末時点で計18件の監査を引き受けており、
うち上場企業は新興企業中心に13社。
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では、その処分のリリースをみてみましょう。
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監査法人ウィングパートナーズに対する検査結果に基づく勧告について
平成21年2月17日
公認会計士・監査審査会
公認会計士・監査審査会は、監査法人ウィングパートナーズを検査した結果、
下記のとおり、当該監査法人の運営が著しく不当なものと認められたので、
本日、金融庁長官に対して、公認会計士法第41条の2の規定に基づき、
当該監査法人に対して行政処分その他の措置を講ずるよう勧告した。
記
監査法人ウィングパートナーズを検査した結果、以下のとおり問題がみられ、
当該監査法人の運営は著しく不当なものと認められる。
1.品質管理のシステムについては、組織的に整備を図るという最高責任者等の
意識が希薄となっており、また、内部規程の整備及び周知が不十分であること、
監査業務における責任の分担が不明確であり、監査補助者に対する十分な指示、
指導及び監督が行われていないこと、品質管理のシステムの監視が実施されて
いないことなど、監査法人としての組織的な業務運営が行われていない。
また、法定の提出書類について、事実と異なる記載を行っているものや、
提出を失念しているものがみられるなど、法令等遵守態勢は不十分である。
2.監査業務の実施については、リスク・アプローチに基づいた監査計画を策定
せず、売上、会計上の見積り及び継続企業の前提に関する監査などが著しく
不十分であり、経営者確認書を入手していないほか、審査も受審せずに
監査意見を表明している監査業務など、監査の基準に準拠した監査手続が
行われていない監査業務が広範にみられる。
3.監査業務に係る審査については、実施すべき手続や検討すべき事項に関する
審査担当者及び業務執行社員の理解が不足しているため、監査計画に関する審査
を実施していない監査業務があるほか、会計上の見積り及び継続企業の前提など
重要な判断に関して実施した監査手続が著しく不十分であることを看過している
など、審査態勢は極めて不適切である。
4.日本公認会計士協会の品質管理レビューの指摘事項について、法人として
組織的に改善を図るという最高責任者等の意識が欠如していることから、
具体的な対応策の策定及びその実施を監査実施者任せとし、その改善状況を
確認しておらず、今回の検査において、未改善又は改善が不十分なものが
多数みられており、改善の取組みが著しく不十分である。
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(コメント)
「極めて」「著しく」・・・・厳しい言葉が並んでおります。
よほど杜撰だったのでしょう。審査会の怒りが伝わってきます。
そして、当法人が何故、監査難民の「駆け込み寺」となりえたのか、
そのカラクリの一端をうかがい知ることもできます。
今後は勧告を受けて、関与先では「監査厳格化」が進む可能性は極めて大。
それは土壇場企業の「延命装置が外される」ことを意味するかも。
となれば、クライアントはどこか?が注目を浴びることになりますよね。
↓
ウィングパートナーズ監査法人の顧客一覧表
この一覧表こそ、実は
昨日ご紹介した 財務版「DEATH NOTE」なのかも知れません。
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上場企業の破たんはさらに増えそうですね。
ではまた。
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