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「ファンダメンタルズに基づく株価の中期見通し」に思う

2006-09-29 | 会計・株式・財務
いつもご覧下さり誠に有難うございます。


で、温故知新さん、ご多忙にも関わらず早速昨日のネタに対し、
丁寧なコメントをして頂き、誠に有難うございました。
毎度の事ながらいかに私がいい加減な人間か良く分かりましたし、
大変勉強になりました。mOm
来週からいよいよ小売業の中間決算説明会ですし、
またいろいろご教示下さい。


 さて、本日のネタも前日に懲りずに信託銀行の調査レポートから。
オチはありません。

住友信託銀行の調査月報10月号にあった
「ファンダメンタルズに基づく株価の中期見通し」のご紹介と簡単なコメント。

原文はこちらからご入手ください。↓↓↓
http://www.sumitomotrust.co.jp/RES/research/PDF2/666_1.pdf

で、結論は・・・・といいますと、

①2009年度までの中期株価見通し
  「日経225やTOPIXのPERが05年度末の23倍(予想PER)~30倍(PER)の範囲から
   平均21倍に低下する」という保守的な想定のもとで、

   07年度末 =17,000円台後半
   09年度末 =2万円超えとなり、その後横ばい
  この間の株価上昇率は年5~6%


②因みに・・・昨年の株価の急激な上昇率46%(前年比)のうち、
  36%はPERの上昇、すなわち投資家の株価バリュエーション期待に
  大きな修正が働いたと解釈されると。

  翻って、今後5年を展望すると、こうした大幅な期待修正が無いと
  概ねマクロや企業財務収益率に平仄の合う形で推移する可能性が高いと。


③足元のボラティリティ環境は上昇傾向にあるが特段高い水準にはないと。
  過去のボラティリティ上昇時の特徴として、1)米株価のボラ上昇、2)金利の上昇が
  観察されているが、今後このいずれのケースも当てはまりそうなので、
  国内株価のボラは今後も上昇する環境にあるとか。

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 (コメント)

・ ファンダメンタルズのみからザックリまとめますと、
 「ボラティリティは上昇しそうだけれど、大幅な期待修正が起きない限り、
  基調として年率5~6%程度の株価成長」・・・・・・・ってことになるんでしょうか。

 だとすると、相場全体としてはちょっと面白味に欠けるものになりますね。

 もちろん、これ以外のいろんな要因が複雑に絡んで株価は変動するんでしょうから、
 この通りにいくことはまず無いのでしょうけど。   

・話は脱線します。
 相場予想で思い出したのが、年初の私のネタ「日経恒例、経営者株価アンケートに思う」
  http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/8a19763d44f17c46e73eca20ef01c632
 でご紹介した、小売専門店しまむら・藤原会長の相場予想。
 結構イイ線行っておりました。 
 この際もう一度、藤原会長に日本株の中期見通しを示してもらいたいものですね。
 

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