お疲れ様です。
東京市場は史上2位の下落率。何だったのでしょうか。先日の上げは。
私も注目している
ぐっちーさんのブログを見てみますと
米国の実体経済も悲観的にならざるを得ませんね。
まだまだ下値トライの展開が続きそうです。
で、表題の「バルチック」ですが、海運市況を示す代表的な指数のこと。
これが凄まじい勢いで暴落しているのです。株式どころではありません。
ヒストリカルに見ていきますと・・・
6月5日 11,689 で最高値でしたが・・・・・
↓
10月15日 1,615 まで下がっちゃいました。
(↑このリンク先の下のほうの画面でチャートが見れます。すごい絶壁!)
10,000があっという間に消えてしまったのです。
これをバブルと言わずして、何という。
バルチック指数じゃなくて、
バクチック指数、バブリック指数と改称した方が良いかも。
故・松田優作よろしく「何じゃぁこりゃ!」の世界ですな。
しかも高い市況を当て込んで造られた船が今後、
世界の海に次々に乗り込んできます。
・・・・・こりゃぁ、海運株が売られるワケです。
ですから、バルチックときたら「大暴落」のことだな、と思って下さい。
治癒不能な病に冒されたような世界経済を見るにつけ、
サーズディも Thursday ではなく、 SARS dayとしたくなります。
さてようやく本題。
本日はブックオフの105円コーナーでこの本をゲット。
言わずと知れた会計本の王様・金児昭先生の著作。
一般に、人は「自由」と「(自己)規律」という相反するものそれぞれに
一定の重きを置くべきなのですが、
金児先生によれば、米国サブプライムローン問題を起こしたのは、
「お金だけを大事にする、
自由が10で自己規律ゼロの人たちとその評価者たちの誤りである」と喝破。
自由が9なら規律1は必要だと主張されております。
自由の素晴らしさを知るには一定の規律が必要だ、という著者の主張は納得的です。
それはそれとして、当然に会計的な話も書かれておりまして、
拙稿でも何度か取り上げている欧米基準における「のれん非償却」についても
厳しく批判。「これは自己規律ゼロ!」と断罪しております
(我が意を得たり!の心境です。)
日本でただ一人、バブルで1円も損を出さなかった経理・財務部長といわれた
金児先生が経理・財務処理を選択する際の基本となる考え方、何だと思います?
それは、人間(ひと)の生き方と同じで、
「保守性の原則」「安全性の原則」。
安全性重視の保守主義の考え方が、自己規律の考え方の下支えになる
としております。
そんな中、企業会計基準委員会は、時価会計緩和を検討開始したとのこと。
--------------------------------------------------------------------
<日経記事>
日本の会計基準を作る企業会計基準委員会(ASBJ)は16日、
金融商品の時価を評価する方法を見直す検討を始めた。
米国発の金融危機に伴い、欧米諸国は時価会計を緩和する方針
を打ち出している。
日本も欧米と歩調を合わせる形で、同様の緩和策を検討する。
減損対象となる有価証券を取得時の価格(簿価)で評価できる
「満期保有」に振り替えることを認めるほか、
値崩れしている証券化商品の評価に関するガイドラインを作る。
ASBJは年内にも具体的な緩和策をまとめる見通し。適用開始は未定。
ガイドラインは2008年9月中間期から適用できるようにする。
金融機関だけでなく、一般企業にも広く影響する。欧米が時価会計を緩和した場合、日本企業が競争上、不利な立場に追い込まれる懸念が出ており、
国際的な整合性を取る。
-------------------------------------------------------------------------
まっ、「時価会計の停止」という愚策でない分はマシなのですが、
どうなんでしょうかねぇ。
個人的には「可能な限り早期に徹底的にウミ出し切って欲しい」。
時間かければかかるほど、いいことは無いですからね。
こんなところまで欧米に合わせる必要があるんですかね?
(むしろ、傷の少ない日本こそ徹底的に厳格な処理をして、
日本の厳しい基準を欧米に適用させたら痛快ですけどね。)
今こそ、世界中が忘れたとしか思えない「保守主義」思い出してもらって、
経済・金融・会計の世界に筋の通った「自己規律」を持ち込んで欲しいものです。
・・・といっても期待薄ですが。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
本日の1曲。
海運の話がありましたので、コレ。
加山雄三 「海 その愛」
しかし、加山雄三がこの曲でパチンコ機器のCMに出るとは・・・・残念!
東京市場は史上2位の下落率。何だったのでしょうか。先日の上げは。
私も注目している
ぐっちーさんのブログを見てみますと
米国の実体経済も悲観的にならざるを得ませんね。
まだまだ下値トライの展開が続きそうです。
で、表題の「バルチック」ですが、海運市況を示す代表的な指数のこと。
これが凄まじい勢いで暴落しているのです。株式どころではありません。
ヒストリカルに見ていきますと・・・
6月5日 11,689 で最高値でしたが・・・・・
↓
10月15日 1,615 まで下がっちゃいました。
(↑このリンク先の下のほうの画面でチャートが見れます。すごい絶壁!)
10,000があっという間に消えてしまったのです。
これをバブルと言わずして、何という。
バルチック指数じゃなくて、
バクチック指数、バブリック指数と改称した方が良いかも。
故・松田優作よろしく「何じゃぁこりゃ!」の世界ですな。
しかも高い市況を当て込んで造られた船が今後、
世界の海に次々に乗り込んできます。
・・・・・こりゃぁ、海運株が売られるワケです。
ですから、バルチックときたら「大暴落」のことだな、と思って下さい。
治癒不能な病に冒されたような世界経済を見るにつけ、
サーズディも Thursday ではなく、 SARS dayとしたくなります。
さてようやく本題。
本日はブックオフの105円コーナーでこの本をゲット。
自由と自己規律~ビジネスパーソンのための~金児 昭税務経理協会このアイテムの詳細を見る |
言わずと知れた会計本の王様・金児昭先生の著作。
一般に、人は「自由」と「(自己)規律」という相反するものそれぞれに
一定の重きを置くべきなのですが、
金児先生によれば、米国サブプライムローン問題を起こしたのは、
「お金だけを大事にする、
自由が10で自己規律ゼロの人たちとその評価者たちの誤りである」と喝破。
自由が9なら規律1は必要だと主張されております。
自由の素晴らしさを知るには一定の規律が必要だ、という著者の主張は納得的です。
それはそれとして、当然に会計的な話も書かれておりまして、
拙稿でも何度か取り上げている欧米基準における「のれん非償却」についても
厳しく批判。「これは自己規律ゼロ!」と断罪しております
(我が意を得たり!の心境です。)
日本でただ一人、バブルで1円も損を出さなかった経理・財務部長といわれた
金児先生が経理・財務処理を選択する際の基本となる考え方、何だと思います?
それは、人間(ひと)の生き方と同じで、
「保守性の原則」「安全性の原則」。
安全性重視の保守主義の考え方が、自己規律の考え方の下支えになる
としております。
そんな中、企業会計基準委員会は、時価会計緩和を検討開始したとのこと。
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<日経記事>
日本の会計基準を作る企業会計基準委員会(ASBJ)は16日、
金融商品の時価を評価する方法を見直す検討を始めた。
米国発の金融危機に伴い、欧米諸国は時価会計を緩和する方針
を打ち出している。
日本も欧米と歩調を合わせる形で、同様の緩和策を検討する。
減損対象となる有価証券を取得時の価格(簿価)で評価できる
「満期保有」に振り替えることを認めるほか、
値崩れしている証券化商品の評価に関するガイドラインを作る。
ASBJは年内にも具体的な緩和策をまとめる見通し。適用開始は未定。
ガイドラインは2008年9月中間期から適用できるようにする。
金融機関だけでなく、一般企業にも広く影響する。欧米が時価会計を緩和した場合、日本企業が競争上、不利な立場に追い込まれる懸念が出ており、
国際的な整合性を取る。
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まっ、「時価会計の停止」という愚策でない分はマシなのですが、
どうなんでしょうかねぇ。
個人的には「可能な限り早期に徹底的にウミ出し切って欲しい」。
時間かければかかるほど、いいことは無いですからね。
こんなところまで欧米に合わせる必要があるんですかね?
(むしろ、傷の少ない日本こそ徹底的に厳格な処理をして、
日本の厳しい基準を欧米に適用させたら痛快ですけどね。)
今こそ、世界中が忘れたとしか思えない「保守主義」思い出してもらって、
経済・金融・会計の世界に筋の通った「自己規律」を持ち込んで欲しいものです。
・・・といっても期待薄ですが。
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本日の1曲。
海運の話がありましたので、コレ。
加山雄三 「海 その愛」
しかし、加山雄三がこの曲でパチンコ機器のCMに出るとは・・・・残念!
2.加山雄三の「海」。仰るとおり「残念!」です。あの名曲をなぁ、パチンコのネタにはしてほしくなかった.....。やはり契約フィーが大きいのでしょうね。