今月号の特集はASW(対潜戦)の全貌です、前月と変わって自分が一番興味のある分野です。
といってもこの分野は情報が少なくどこまで開示してくれると期待しました。
基本的には技術的に現在の状況が書かれていて、
宇宙、空中、陸上、海上、海中とあらゆるセンサーがネットワークに繋がれてシステム化されています。
それはセンサーの向上とネットワークの高速化が大いに寄与しています、
そして無人水上艇、無人水中艇の実用化も進んでいる事が書かれています。
水上艦ソナー・システム 米SQQ-89について井上氏は大変分かりやすく書かれていて、
1976年より開発計画が立案されて現在はV15まで進んで、
キーワードはバイスタティク/マルチスタティク運用であり、
このシステムは複数のシステムを組み合わせて連携しています。
各国の艦船もアメリカから流用か、それに近いシステムを構築しています。
このことによりどの位、対潜戦において探知が可能となったかはどこにも書かれていません、
これまで右側か左側か識別できなかったので、分かってきたようです。
潜水艦が基地から離れ、どの海域を潜航しているのか、海域のどの辺に居るのか、
この海域での味方艦船、航空機、潜水艦はどの位、敵潜水艦を把握できているのか・・・
当然各国によって対潜戦も違っているので分かりません、
この辺は「海上自衛隊の対潜能力 その現状と将来」にも書かれていませんし、
米海軍との連携についても書かれていません。
どちらにしてもASW(対潜戦)は日頃からの海中の状態把握、
調査等の地道な活動が必要であることは言うまでもありません。
そして現在の潜水艦はより静寂となっていて、サイレントサービスと言われ目訳です。
やはりASWの全貌とまではいきませんでした。
新型コロナウイルスに揺れる世界の海軍について中国、ロシアの動向は不明です。
現代の対潜戦はどう戦われるか ASWの最新トレンドを探る ……岡部いさく
世界の代表的対潜水上艦ラインナップ……多田 智彦
最先端の水上艦ソナー・システム 米SQQ-89のすべて……井上 孝司
Sub vs Sub ! 潜水艦によるASW……道満 誠一
海上自衛隊の対潜能力 その現状と将来……内嶋 修
対潜戦発達史 黎明期から今日まで……白石 光
新型コロナウイルスに揺れる世界の海軍……野木 恵一