【鞄】
通りの鞄屋で手持ちの紙が入る鞄を求めた。
紙の束が入った重い鞄を抱えて町に出かけては宿に戻る日々を続けるうち、
その鞄屋は店じまいをしてしまった。
鞄を作っていた店主の行方も知れず。
夢も憂いも希みも哀しみもここ(鞄の中)に見えます
と彼は言っていた。
この星唯一の鞄職人だった。

flake3『鞄』
通りの鞄屋で手持ちの紙が入る鞄を求めた。
紙の束が入った重い鞄を抱えて町に出かけては宿に戻る日々を続けるうち、
その鞄屋は店じまいをしてしまった。
鞄を作っていた店主の行方も知れず。
夢も憂いも希みも哀しみもここ(鞄の中)に見えます
と彼は言っていた。
この星唯一の鞄職人だった。

flake3『鞄』