【方角星】
夜の気配が濃くなるにつれ
遠い惑星で過ごした日々の記憶が流星のように流れてきた。
あの星では南北の方角星ばかりが頼りだったけれど
星宿の夜、方角はさほど重要なものではなくなった。
ただ流星を数える。
夜が深まるころになると
流星は欠片になるので
それらを手に目を閉じるのだ。
flake9『方角星』
夜の気配が濃くなるにつれ
遠い惑星で過ごした日々の記憶が流星のように流れてきた。
あの星では南北の方角星ばかりが頼りだったけれど
星宿の夜、方角はさほど重要なものではなくなった。
ただ流星を数える。
夜が深まるころになると
流星は欠片になるので
それらを手に目を閉じるのだ。
flake9『方角星』