DayDreamNote by星玉

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#7.一滴

2018年02月02日 | 星玉帳-Blue Letters-
【一滴】

雨の一滴を珈琲に垂らすと


夜が入ってきて


褐色の液体は色も味も濃くなった。



宿の三軒先にある牛乳店で買ったミルクを足した。



いっとき使っていたZ牧場のミルクが


今はもう手に入らないのだ、



ということを夜が入ったこれを飲むごとに思い




雨が降るごとにそれは甘苦くなる。



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