【白濁星】
明け方の霧は音もなく過ぎた夜を沈めてゆく。
ただ霧の底を見つめれば
一夜の幻も容易く水の一粒になるでしょう、
と霧の森に棲む白栗鼠は言う。
そうして標ない、霧かかる道の果てを、
彼は示す。
音のないこの森に深く身を任せることは
永遠の白濁なのですよ、
と飛び交う霧の粒を体に浴びながら。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/e8/519771583ec3fbc88eabfa0a9e0c400a.jpg)
flake50『白濁星』
明け方の霧は音もなく過ぎた夜を沈めてゆく。
ただ霧の底を見つめれば
一夜の幻も容易く水の一粒になるでしょう、
と霧の森に棲む白栗鼠は言う。
そうして標ない、霧かかる道の果てを、
彼は示す。
音のないこの森に深く身を任せることは
永遠の白濁なのですよ、
と飛び交う霧の粒を体に浴びながら。
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