ジェットスターで初搭乗のときの出来事を
そろそろ忘れないうちに書くことにしましょう。
それは、小学校6年生の男の子と20歳前後(10代かも)の男性の出会いの話です。
ジェットスターに搭乗して左側3席の通路側に座る。
少し傾斜をつけているようだが、ほぼ直角に感じられるイス。
前後の幅は不便に感じない程度。
ちょっとした冊子も入っているし、
安全のしおり(緊急時の対応が書いてあるもの)は絵がシュールで
いつもは見ないのに、見入ってしまうほど。
そんなことをやっているうちに、通路を挟んだ席の一つ後ろの席に熟年夫婦がきて、
そこにいた男の子に席が間違ってるんじゃないかなと聞いた。
その子は日本人じゃないように見えたので、おじさんはちょっと戸惑って
英語で聞いてみたりもしたけど、なんだかうまく伝わらず。
チケットを確認してあげて、前だねと言って前の席に誘導した。
一つ前(私の並び)の席のところに行ったとき、
ちょうど通路側の席の人が来たか、すでに座っていたかで
男の子が来るなり
「席どこなん?見して?」と言って、チケットを見、
「ここや、ここや」と窓際を案内した。
英語で話そうなんて躊躇せず、前からの友達みたいに自然に話す。
子供に話しかける感じでもなく、友達みたいに話す。
その子(B少年にします)は大荷物で、二つのバッグを通路側と窓際のせきの真ん中が空いていたので
そこに置くことにした。
「上にあげへんの?来たら上に乗せよ、けえへん(来ない)と思うし」と通路側の子(A君にします)。
来ないことは来なかったが、代わりにCAさんがやって来て一つの荷物を
前の席の下に入れるようにと。
A君と、B少年が力を合わせて、前の席の下に滑り込ませようとするが、
なかなか容易に入っていかない。相当長い荷物。
そのうち入ったみたいで、
ここから二人の旅は始まった。
すぐ隣なので、あまりジロジロ見ることもできないが、
時々、A君の声が聞こえてくる。
ずっと話は途切れない。
人懐っこい話し方に、B少年も安心して心を開いたみたいだ。
少しして、CAさんがやってきて、B少年に話しかける。
シャイな彼に代わって、A君がすべて答える。
彼はイラン人で、小学校6年生、テコンドウの試合で関西に来ていたとのこと。
一人旅は初めてだと言っていたような・・・
そしてCAさんの「また、よろしくね」と言う言葉に、
「えーー、よろしくってー」みたいな突込みをしていた。
満更でもなさそうな様子で。
B少年一人で不安だったと思う。
一人で乗ることに加えて、格安航空。
なんでも自分でしないといけない。
そんなとき、なんでも一緒にやってくれる強い見方がいてくれたのだ。
なんか気があったのか、ホントずっとしゃべっている。
A君子供好きなんだろうな。
私は子供とどう接したらいいかわからない方なので
感心してしまう。
そのうち、B少年の持ってきた駄菓子を一緒に食べていた。
そのうち、写メの撮りっこもしていた。
一つ通路を隔てたところでの素敵な出会いに感動していた。
バスを降りてから、なんとなく、二人についていく格好になる。
出たところに突然B少年の家族が現れた。
「ありがとうございます。助かりました」と二人でやってきたのを目にしたお母さん。
何度もお礼を言ってる。
A君は「あ、じゃーねバイバイ」とB少年と別れた。
メチャクチャおしゃべりだった彼、ここでは急な展開だったからか
口数少なかった。
そんなジェットスターに乗った、8月27日のお話。
一期一会。
A君にもB少年にもすてきな出会いだったね。
そして、わたしにも。