前向きな毎日を送る

様々な人の影響を受け、色んな言葉に感動をしている日々を忘れないように・・・

「猫と哲学」(「もっと」を求めぬ生き方)

2009-07-28 11:29:54 | 残しておきたい言葉
今回の日経の記事は2008年10月2日のものです。



 当時、学習院大学哲学科教授であった左近司祥子さんは、
 家族と45匹の猫と暮らしている。

 捨てられた子猫ややせ衰えた野良猫を連れて帰り
 世話するようになり、
 気がついたら45匹になっていたと言う。

 猫の世話のために、起床は午前3時。
 トイレや床の掃除を終えると午前7時。
 食費や猫の用品で一ヶ月に二十数万円。
 そのほかにも医療費がかさむ。
 
                (日経新聞より抜粋)




こんなすごい人がいるんだと、
自分の至らなさを知った。

わが家のねこ達に3時に起こされて
文句ばかり言っていた。
それで眠れないからとギリギリに起きて
いつもバタバタするので
叱られてばかりいた。




左近司さんはまた、こんなことを言っている。


 「寒くなると家の中の人気スポットはテレビの上。温かいですからね。
 そこが満員でスペースがないと空くのをじっと待つ。好物の食べ物を
 誰かが食べていても、近くで待つ。あまりに長く待たされた時は、
 尻尾や尾の付近にちょんちょんと触れて合図を送り、それでもどかない
 ときにはあきら める。強引にどかしたりしないですよ」

 平和主義の猫の真骨頂は、
 人間のように「他よりもっと」と欲張らないこと、とも話す。

 (中略)

「猫には時制がないから、今が良ければ満足している。
 人間の欲望は、きのうより今日、今日よりあした、
 さらに他人よりもっと、他の家族より、他の会社より、
 他国より・・・と際限なく広がっていき、時には戦争を起こす」



その欲望が人類に進歩をもたらしているのでは?の質問には

「・・・地球には限界があります。これまで自然は微妙なバランスで
 成り立っていました。
 (中略)
 でも、人間が今、もたらしているのは自然そのものをも
 破滅に追い込もうとしている問題です」

「だから猫が身をもって示す哲学を、学ぶ意味がある」と左近司さんは言う。



         2008.10.2 日経新聞(特別編集委員 足立則夫さんの記事より)




昨年のこの記事の時には、
2009年3月に定年を迎え、
老後の猫との生活を楽しみにしている、とあった。

今は満喫の日々を送られているかもしれない。




(記者の足立則夫さん、なんか聞いたことあるなと思ってブログ内を検索したら
2年前にもこの方の記事を載っけていました)




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