ふぅちゃんを待つ

「ふぅちゃんだいじょうぶかな、一人でかわいそうだね」
「ふぅちゃん元気かな？ちょび一緒に寝たいね」
じんべがちょびにずっと話しかけている。


きのう、もつ焼き屋さんから帰ってきてから、
ふぅちゃんが吐いた。

無色透明で泡が混じったドロッと粘り気のある嘔吐だ。

いつものねこタワーで吐いたのを見つけ、
部屋を見回すと他に2箇所にあった。

置いてあった花瓶のコデマリが散らばっていて
麦の葉が数センチ食べられていた。

帰ってきてほんの一瞬目を離した隙のことだった。

それからも「フガフガ」って何回も吐いた。

もしなにか中毒症状であったら水分で薄まるのではと水に近づけたが
全く飲まない。いつもはものすごく飲むのに・・・

1時半頃から3時くらいまで10回くらい吐いた。

翌朝、起きてすぐ吐いた。
様子を見ていたがやはり水を少し飲んだら吐く。
じっとしていたら落ち着いている。
わりと元気に動き回っている。

カリカリを食べても粘液を吐いたので3時半頃病院へ。

レントゲンを撮ったり血液検査をした。
レントゲンでわかる範囲では異常は見られなかった。
血液検査の結果はALT（肝機能？）の数値が異常に高かったが、
これはいっぱい吐いたので一時的なことかもしれないということだった。

そして本日と明日は注射をするのでお泊りになった。

避妊手術以来の初のお泊り。
そしてちょびもあの日以来初の一人っ子。

なんだか寂しそうでつまらなそうでかわいそうだ。
そのちょびにじんべはずっと話しかけている。

心配で心配でさっきまでずっとしゃべりっぱなし。
「ふぅちゃんあした帰ってくるからね」って。

ちょびはちょびで玄関でふぅちゃんを待っているみたいだった。



単純な胃腸炎ならあさってで終了しそうだ。
ぜったいそうでありますように。