お気に入りのドラマのことを書こうと思っていた。
「生きるとか死ぬとか父親とか」
一人で生きる女性のお話、仕事のことや父親とのことなどが語られていた。
それだけじゃなかった。第2話は今の私にとても響いた。
第2話ではケアハウスにいる叔母のところにお見舞いに行く。
何でも一人でやってきてケアハウスも自分で準備した叔母。
トキコ(主人公)は叔母にお土産を紙袋から取り出して見せて、紙袋をベッドのテーブルに載せていた。
ひとしきり昔話に花を咲かせた後、叔母がその袋を指して、
「ね、それより なんか おいしいもの持ってきてくれたの?」と聞く。
トキコと父は困惑し、顔を見合わす。
叔母も不安げな顔で見る。
「さっきマンゴー見せたじゃない、それが入ってた袋」明るく言うトキコ。
「あっはははっ そうだったわね。 ふふふふ」
父親「ばあば、しっかりしてよ」
「私ぼけちゃったの」トキコに向かって言うと、ニカっとしたあと寂しそうにする。
父親は「最近私も物忘れがひどくてね」と言い、トキコは「何かやってほしいことない?」と聞いてみる。そして「外の空気が吸いたいわ」という叔母の希望をかなえて一緒に買い物に行く。
嗚咽した。
母のことがあっても明るくしていたというのに