作家・瀬戸内晴美は文学への憧れから恋に落ち、夫と子供を捨て愛人と出奔、
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永い間良い印象は持てませんでした。
そして51歳で出家、平泉の中尊寺で得度受戒
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出家騒動でますますマスコミへの登場回数が増えて・・
しかしだんだん彼女の発言の中味が濃くなって行く事に気づきました。
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飾り気のない文章で思った事を思ったままに書いている。
とても自由で誰に遠慮もなく書いている。
今も命がけで書いている、86歳。
新潟に
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その挑戦的な精神を引き継ぐ「生き方」をしている人に
新潟市が主催して与える「安吾賞」。
瀬戸内寂聴はその
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もっとも賞は文化勲章の他、谷崎潤一郎賞など文学賞を沢山貰ってるけど。
そのうち
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先週末のその日、サンパレスの講演会場へは友人と・・・
会場で見た瀬戸内寂聴は小柄だけど温かさの感じられる気さくな話し方
その日の演題は彼女が現代語訳をした、昨年千年紀の「 源氏物語について 」
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現代の400字詰め原稿用紙では約4000枚に達する量で、
それが1000年たっても読まれている。
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1000年前の日本にこれだけのすばらしい文化があったのかって、
本当にびっくりしているんですよ。」
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これは私のことだわとか、これは隣の奥さんそっくりだわとか。
そういうふうな見方ができる。
1000年前の女性と21世紀の女性と心はほとんど変わってないんですよ」
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「もちろんですよ。恋愛のノウハウが全部書いてある恋愛の教科書ですから。」
話を聞き、本を読み、彼女の言葉の内容の深さにすっかり虜になった私です。
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写真は雑誌「the 寂聴 第3号」より
また印刷技術が無かったので、紫式部が筆で書いたものを誰かが朗読して聞かせ、回し読み、書き写したそうです。
1000年前に生れなくてよかった!!
チャンスがあれば、テレビでなく、寂聴さんの話を直接聞いてみたいものです。
短時間だけど出会えて良かったと思いました。