前回の記事(2024/12/01)では、足を通じて低周波音を聞き取れるマンモスが大地(地球)の運動までも知覚できるという設定の話が出ました。この仮定がもし成り立つとすれば、マンモスや象が歴史時代のホモサピエンスのような高度な文明社会を築いたとしても、「チ」の物語のような歴史[Ref-1]は生まれなかったことでしょう。彼らにとっては「大地は絶対に動くはずがない」という信念の方が感覚的に妄想というこ . . . 本文を読む
本ブログ「異生物の心」(2024/06/30)や「魔界の異生物SF?」(2024/06/30)では架空の知的生命体の心を想像してみたのですが、これが人とも異なる実在の動物達の心を描くということになりますと、ジャンルがとても曖昧になります。なにせ、そんなテーマのフイクションは太古の昔からありますから。
動物フィクションの主人公として圧倒的に多いのは犬、次に猫、でしょうね、やっぱり。SFと銘打っ . . . 本文を読む
本ブログで「人気記事」欄に表示される顔ぶれは比較的限られた範囲ですが、ここ数年だと探偵小説の決めぜりふ:君には武器を取る権利がある(2017/07/21)がかなり不動のトップ3メンバーです。まあテーマが推理小説ファン以外も興味を持ちそうなものなので妥当な気はします。でも人は見かけによらぬもの:ウォルテニア戦記短感(2024/01/03)が投稿後すぐにトップ3にまで入ってきているのは意外です。この . . . 本文を読む
魔界と言っても悪魔や魔王の支配する世界とか地獄とかいう意味ではなくて、魔法というものが存在する自然界くらいの意味です。要はSFではないファンタジーの世界の異生物なんですが、普通に良く出てくる伝説上の生物からは外れた生物の話です。
SFであれば想像の限りを尽くした異生物が色々と描かれ、彼らが主人公と言えるような作品も多々ありますが、ファンタジーとなると伝説上の生物からは外れた作者の創造生物とい . . . 本文を読む
前回の続きです。
ロメリアの能力である"恩寵"という"奇跡"について再掲します[1巻1章]。
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ただ王子が旅立つと知ったその夜。王子のために教会でお祈りをしていた時、天から荘厳な声とともに一つの奇跡を与えられたのだ。
奇跡の名は『恩寵』。その効果は周囲にいる私の仲間に幸運と好調をもたらし、逆に敵対する者には不運と不調をもたらす。
自分 . . . 本文を読む