前回の記事の続きです。
トッドは、アメリカはいまや民主制ではなくリベラル寡頭制になってしまったとしています。
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[Ref-1-c,4章,p168;項目:現在の英米は「自由民主主義」とは呼べない]
とくにアメリカでは、選挙プロセスに膨大な資金が投入されています。「金権政治」が大々的に行われているのです。こんな国に、他国の「民主主義」を云々する資格などあ . . . 本文を読む
表題の"帝国"という言葉は私が多少ジョーク的に使ったものですが、歴史学におけるちゃんとした定義はあるようです[*3c]。なおトッドは"帝国"とか"帝国主義"とかいう言葉は一切使っていませんので誤解なきように願います。
表題書籍の4つの発表の中でトッドは、英米や西欧でロシアを非難する声が多いのは"ロシア恐怖症"があるからではないかと述べています。それを言うならトッド自身は"アメリカ恐怖症"に罹 . . . 本文を読む
(2024/02/01)の記事で「ウクライナについては、もともと国家の体(てい)をなしていなかった。」との表現を使いましたが、出典については忘れたのでそのままの表現だったかどうかはわかりません。そしてこの表現から国体が大事なんだね、などと連想するのは日本語ならではのジョークであり、フランス人のトッドやアメリカ人のミアシャイマーの発言には無関係です。
エマニュエル・トッド『第三次世界大戦はもう . . . 本文を読む