
今となってはファットバイクの名前になってしまったBLIZZARDですが、ロッキーマウンテンの中では最も大事な名前の一つでもありました。
クロモリの正統派MTBとしてのポジションを護り続けてきたからです。

インセットタイプのヘッドセットも、ましてやテーパードコラムも、リア142×12も無かった時代のバイクですので、非常に細身のフレームです。
素材はレイノルズ853、最上のクロモリフレームでした。

贅沢にパウダーコートで塗りわけされているので、とても塗装膜が厚くて組み立てはいちいち塗装を剥がさないといけないのですが、最近の薄っぺらい塗装とは違いとても手間がかかっていることを感じさせます。
そのフレームに最新のフォーク、チューブレスワイドホイール、11速コンポーネントに強力なブレーキを取り付けました。
確かにコンポの力のまま走ろうとすると上手く走れませんが、フレームにあわせてやるととても上品ではりのある走りを見せてくれます。
限界性能を突き詰めない大人なオーナーが乗るならば、こういうのも正解だなと感じました。