他言語を流暢に、つまり、淀みなく話すというのは、発音のスピードの問題のように思うが、実は、動詞や名詞を適格に選択できていることを含んでいる。
例えば英語で『美しい』と言うとき、日本人一般の頭に浮かぶ単語は "beautiful" だが、英語を堪能に操る人は、脳が無意識に、瞬時に、以下の単語の中から適格なものを選択している。
beautiful ・・・「美しい」を意味する最も一般的な語; 精神的・理想的な美についてもいう.
lovely ・・・感情的に心が動かされるほど愛らしく美しい.
handsome ・・・ やや文語的で, 均斉がとれ形が端整で立派に見える; 特に男性的な美点についていうことが多い.
pretty ・・・ 特に女性について, 繊細優美さがあってかわいらしい.
good-looking ・・・ 男女ともに用いられ, handsome, pretty とほぼ同義.
[新英和(第7版)・和英(第5版)中辞典 株式会社研究社]
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写真や絵画で構図を決めるとき、学校で習ったように決めれば良いわけだが、実は、才能のある人は学校で習わなくても、見た瞬間に、直感的に、『ここ!』と分かる。言葉を流暢に話すのと同じ原理。
趣味の範囲でなら、構図を決めるのに多くの時間を費やすのは楽しいものだ。
文章の推敲に時間を掛けるのも同様。
【The Doors - Light My Fire】