アイルランドは、緯度が北海道よりも高い割りに、取り巻く海流の影響で、かなり過ごし易いらしい。しかし、断トツな量の馬鈴薯が耕作されているところをみると、日照時間は短い土地柄のようだ。
大半を国内消費してしまうという馬鈴薯の消費量は、一人あたり年間約150キロ。日本のおよそ八倍、世界一級の消費量である。それからすれば、この国の人は『ポテト・イーター』と呼んで構わない。パンの地位は、通常、スターターの付け合わせ程度。パン皿は、スターターの皿が下げられる時に一緒に下げられてしまうという扱われ方だ。
当然、馬鈴薯料理の種類の豊富さは、他国に類を見ない。一日一回は必ず食べられている料理 --- と言っても付け合わせなのだが --- コルキャノン。ひと言で言えばマッシュポテトである。
1. キャベツを小振りのざく切りにしてクタクタに茹でる --- イタリア人と日本人以外は、パスタですらクタクタに茹でるのが好きであるというのは本当だろうか。
2. 玉葱も同様にミルクで煮る。
3. 1.と2.をマッシュポテトに混ぜ込み、塩、黒胡椒で味を整え、最後にバターをたっぷり載せ、ボウルに山盛りにしてサービスする。
ああ、とっても美味しそうだ。
見渡す限り馬鈴薯畑が続くコーク州の写真を見たことがある。黙っていれば、日本人には北海道の写真としか見えない。
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"Charmain" Mantovani
FINIS
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