きみの靴の中の砂

ラジオは丸二日聴いていない

 

 

 ランチに、サンドウィッチふた切れと林檎のパイをひと切れ食べた。

                    

 気圧が下がりつつある —— まるで、曇天のドームの中にいるよう —— ラジオは、もう丸二日聴いていない。

「嵐が来るよ。干潮なのに海が近いから...」と水口イチ子。
「部屋に戻って熱いお茶を飲もう」とぼく。

                    

 うまくすれば、気の利いた文章を一行か二行書けるかもしれない。

 


 
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