きみの靴の中の砂

いち日の自転車旅

 

 

 いち日の自転車旅の終わり。
 しばらく前から陸風が吹きはじめて、都会の熱気は太平洋に押し出された。
 あとは逗子を過ぎ、左手に海岸線を見ながら帰るだけ。

                    

 夕飯に何か食べたいものがあるかとイチ子さんが後ろを走りながら大きな声を出す。
「江ノ島で魚を買って帰ろう」と、ぼくは空に向かって叫ぶ。

 

 
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