人は、人のものになんてならない
去年の夏、あるカジュアルなパーティーにイチ子とふたりで出かけたとき、グラス半分ほどのシャンペンで気分の良くなったきみが ...
ルルーシュに似ているかも知れない
映画の演出家森淳一の過去の作品を思い出してみると、一貫してロー・キー好きな...
いったいいつだったか...
準備万端、朝から行く気満々だった花火大会も、夕方が近付くとあの人混みが想像...
才能を磨き続けること
世阿弥の秘伝書『風姿花伝』に『不失花』という三字一句がある。レ点を打って「...
終業式の帰りだったかもしれない
写真をアルバムに整理する習慣が希薄だったせいで、古い写真は、二、三年ごとに小箱に乾燥剤と共に放り込んでおくだけだった。そんな小箱も一箇所にまとめて置かれることはな...
コンバースを洗っているのが見えた
水口イチ子は幼稚園の頃からウチの母によくなついていて、夏休みなど、自分の家...
突然の夏
『突然の夏』 【Dave Mason - Only You Know & I Know】
夏の頃の記憶しかない
京都へはもう何度も行ったけれど、思い出してみると、何故か夏の頃の記憶しかな...
曲名が思い出せない
由比ヶ浜にあるこの古い家はエアコンがない時代の作りなので、夏の日中は家中の窓を開け放てば対流で自然に風が通る工夫が随所に施されている。大昔の木造小学校などと同じく...
この町の匂い
夕暮れの港を歩く。 昼食に添えられたシラスの、潮の匂いが今も鼻腔を漂う。 この香は、この海辺の町そのものの匂いなのかもしれない。 【Ronny ...