パステル画のよう
この夏には、この夏だけの思い出。パステル画のようでもあり、なつかしい呼び声のようでもある。(op.20241022 / Studio31, TOKYO) ...
遠く聞こえる
途中下車。 潮騒が遠く聞こえる駅。 【Tori Holub - We've Only Just Begun】
カーディガン
今朝、起きると急に季節が進んでいて、思わずカーディガンを重ね着した。それでも暑いよりは寒い方が好きだ。 ...
仕方のないこと
人生を多少生きてくると、もっとうまくやれたかも知れないと思うことが、過去に呆れるほど沢山あるのに気付きます。今更気付いても仕方のないことなのですが...。 ...
世界は混乱する
創造することは、経験を思い出す能力に近いらしい。だから、それには年齢が大いに関わってくる。 稀にArthur Rimbaudのように大人の経験値から詩作できる十代...
華氏85度のクリスマス
フランス語が聞こえる島 —— でも、カリブ海じゃない。 ここは南太平洋、ポリネシア。 もうすぐ、熱帯のクリスマス。【Joscho Stephan Trio...
そろそろ閉めようと思っていた
バーは、もう他に客のいない時間になっていた。 午前二時をまわってこの店に来たのは今夜が初めてかも知れない。 「何時閉店だっけ?」 そろそろ閉めようと思っていたと...
『パリの馬肉屋』の話
イチ子さんより少し遅く起きて、まだ薄暗い階段を上がり、キッチンへのドアを押すと、彼女がいつも切らさぬように注意を払っているチキン・ブイヨンの匂いが既に食堂を満たしていた。 や...
欧州の秋、焼き栗の季節
取材旅行に行く水口イチ子を成田まで車で送り、別れたのが昨日の夜。 十八時間後の今、遅い夕飯を済ませると彼女からメールが来ていた。「ローマ着。これからホテルにチ...
ショートカットと黄色い靴
イチ子さんと新宿へ出かけた。 目的の場所へは大通りを行くより百貨店の中を横切った方がショートカットだという。 ところがイチ子さんが売場の一隅に、好みの『踵がバーミリオンの黄色...