我が家には庭がある。
この春以来の豊作である。
手入れも滅多にされず、雑草が生い茂っている。
鉄鍋を埋めて造った池は溜め池と化し、雨が降って水の入れ換えが起こらない限り、錆びて濁っている。
そんな錆びた池でもカエルが住み着き、カエルを求めて蛇が寄ってくる。
とてもじゃないが、恐ろしくて庭に出られない。
そんな庭に置かれた楢の原木に椎茸が実っていた。
この春以来の豊作である。
子どもの頃はきのこなんてものは好きじゃなかった。
どちらかというと嫌いな部類であった。
ところがここ数年来、きのこは大好きである。
変われば変わるものである。
さて、今夜はこの椎茸にちょっと塩を振って焼いて食べよう。
秋の訪れをしみじみ感じながら…