秋になった。
天高く食べ物も美味しい秋である。
5月頃からム○デに悩まされた。
今年は兎に角多くてほぼ毎日のように、寝室や茶の間に現れた。
その度に大騒動である。
やっと、朝晩涼しくなってと言うか寒くなってムーの姿を見かけることは少なくなった。
ところが今度はカメムシである。
カメムシは暑いのが嫌いだ。
だから夏の間は山の中で涼しく過ごす。
カメムシは寒いのが嫌いだ。
だから暖かく越冬する為に山から降りてきて、家の中に潜り込んでくる。
無事に越冬を終えて春を迎えたカメムシたちは繁殖し、山に帰る。
だから、春、秋に多く見かける。
何とも我が儘ではた迷惑な生態だ。
陽が暮れて外に夜の帳が降りると灯りを求めて虫たちは集まってくる。
カメムシも同様に茶の間の灯りを目掛けて飛んでくる。
おちおち食事もしていられない。
天気が良くても外に洗濯物は干せないし、布団も干せない。
午後には間に入り込んだカメムシでイッパイになってしまう。
昔は春が好きだった。
窓を開け放して家中の空気を入れ替えた。
今、そんなことは到底出来ない。
昔は秋が好きだった。
嫌いな夏が過ぎて体も楽で俄然やる気が湧いてきた。
今は春も秋も嫌いだ。
夏も勿論大嫌いだ。
安穏と過ごせるのは真冬の間だけなのである。