小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
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嵐の前の静けさ

2004年11月13日 16時11分40秒 | 新潟県中越大震災・地震
今怖いものがふたつあります。

雪2ひとつは【雪】

どれくらい降るの?とよく聞かれるけど
降るときはバカスカ降ります。
1-2日雪かきしないとこんなふうに車が出られなくなることもあります。

ただし・・
消雪パイプがあってこの状態なのです。


消雪パイプ消雪パイプとは、道路に埋めた鉄管にあたたかい地下水を流して路面に散水し雪を溶かすというもので、
豪雪地帯にはかかせない これはまさに冬場のライフラインです。

この消雪パイプの被害は把握できないほどにひどいといっています。
市で管理しているパイプでさえそうなのだから
町内で管理しているパイプなんて 修理が間に合わないよ。
だから町内会費を早く徴収しようとしてたのかなぁ。
一体いくら負担しなければいけないんだろう。
でも、きっとそれさえわからない状況なんだろうな。

ここ・・どうなるの?
孤立しちゃうの?
灯油も食料も買いに行けなくなるの?
車が入れないことには救援物資だって持ってきてもらえないよ。
地震直後、主要道路が寸断されて軽四で山道から逃げたけど、雪が降ったら通れる道なくなるよ。
山の近くではゆるくなったところが雪崩れのように崩れるだろうし。
道幅も狭く狭くなってほんとに危険だよ。

雪が降ると建物が倒壊することばかりに目が向きがちだけど
交通障害でなにもかも麻痺するのが怖いんだ。
小千谷川口地区は道路の損壊が激しすぎ。除雪車入ってこられるの?無理だろうな。
川口の段差になった道路には砂利を入れる応急処置をしたけれど、除雪車は舗装道路しか走れないし。

「豪雪対策手つかず」ってことは「避難勧告」につながるの?
嵐の前の静けさのようで毎日落ち着かない。

もうひとつ怖いのは【インフルエンザ】
お隣の群馬では学級閉鎖が相次いでいて 弱っている新潟県民を直撃しそう。
子供たちが通っている学校や保育園が避難場所になっているというのも心配の要因。

去年までは「罹患したらすぐに病院行って薬もらえばいいや・・」なんて悠長なこと言ってたけど今年は違う。
脳炎はやっぱり怖いし病院に行く足がないかもしれないもの。

お見舞い金を予防接種の費用にあてさせていただこうかな。
早め早めに予防しないと魔の手に負けちゃう!