「ずーーっと寝られなかったて。」
近所の木造住宅に住むおじいさんが心配そうに我が家の屋根をみていた。
声をかけると「今朝やっと雪下ろししてくれる人が来てくれた」という。
まず市に電話をしたのだが市内の業者は手いっぱいだといわれ、毎日毎日電話をかけて気をもんでいたところにやっと今日になって雪下ろし隊が来てくれたのだという。
一週間は待ったという。
どか雪が降り始める前に頼んでいるのに柱のギギ～～という音を聞きながら一週間も過ごしていたのか！！
年金暮らしで苦しい。でも家が潰れてからじゃ遅い。
そのご主人は雪下ろし隊に時間2000円の報酬を支払うという。
ふたりきてたから2時間で8000円、3時間だと12000円。
柏崎からきてくれたんだからガソリン代も上乗せしなきゃだよな・・とご主人はもらす。
雪下ろし隊の方にもお話を伺った。
自分たちも柏崎（雪がないときだと車で30分 今は何分かかるんだろう？）からやってきて全くのボランティアってわけにはいかないんだけど
でもこんなお金くらい行政が出してくれてもいいと思うけどねぇ～、と。
市は雪下ろし支援をしてくれる人を募集し、登録している方と依頼者との仲介をしているが、今日雪下ろしを申し込もうと電話した人の話だと今申し込んでもやはり一週間待ちらしい。
「そんな状況なんで、はっきりいってご自分でされるか直接探されたほうがいいと思います。」と建設課の職員にいわれた。
ご自分で・・・って・・・。
できないから電話してるのに・・・・。
ところで誰に頼めばいいのさ。
震災後の震災なんです。
もう市レベルじゃ対応しきれてないんです。
また震災時のバタバタに戻っているようで市民はやりきれません。
議論してるうちに雪は降り積もります。
きついです。
弱いものがつらい思いをしています。
写真を撮らせてもらったお礼に私もはしごをのぼって玄関の屋根の雪下ろしを手伝いました。
生まれて初めて雪下ろしをしました。
「あぶねーからいいて、気持ちだけでいいて。」といわれたけど 見てらんなくて。
見てらんないんだけど ご主人にしてみれば私のほうが見てらんないわけで(^^ゞ
まずスコップの持ち方から指導され、雪を落とす場所を教えてもらい・・・
全部かいちゃダメなんだ、ちょっと2-3センチ残すんだ、といわれました。
やってみなきゃわからんよね～。こういうの。
昨日だったら軽かった雪も一日たったからまた重くなっちゃってる。
「ひとりだとこわいけど おしゃべりしながら雪下ろしするのは気晴らしになっていいや～」といわれて「そうだよな～～」と強く思いました。
私もひとりで雪かきしてたとき心の中が恨み節や愚痴になりそうになったもの。
家の玄関にきれいに階段をつくるご主人。
私は最初その意図がわかってなくて崩しちゃいけないとこを崩しそうになっていました。
雪かきにもその人のやり方があるので、ボランティアさんを嫌がる人がいるのも頷けます。
春になったらお茶でも飲もうや～とご主人。
いい体験させてもらってこちらこそありがとうございました。
また雪下ろし手伝わせてください。＜もういいって？σ(^_^)
