『ベティの小さな秘密』

ベティ（アルバ＝ガイア）は暗闇と幽霊が嫌いな10歳の女の子。
大好きなおねえちゃんは寄宿学校に入ってしまい、パパ（ステファヌ・フレイス）と
ママ（マリア・ド・メデイルシュ）はいつも喧嘩ばかり。
ベティは檻に囚われている犬のナッツを可愛がっていたが、管理人からは
今週中にパパと一緒にナッツを引取りに来なければ安楽死させると言われる。
そんなある朝、ベティは庭で、パパが院長を務める精神病院から逃げ出してきた
青年・イヴォン（バンジャマン・ラモン）と出会い、とっさに彼を小屋にかくまうことに。
パパの目を盗んで彼の世話を焼いているうちにベティに芽生えるほのかな恋心。
ところがある日、ママは新しい恋人が出来て家を出て行き、パパにはナッツを飼う事を
許してもらえず、学校でも嫌な目にあったベティは人生に絶望し、イヴォンとナッツを
連れて家を出ることを決心するのだった。


とにかくベティが超可愛いです
赤いコートと赤い靴がきれいな景色に映えて一層印象的
初めはおねえちゃんの後ろを付いて歩くだけの臆病な女の子だったベティも、
大切なもののために勇気を出して強くなろうと頑張る姿が本当に健気
イヴォンの迷子の子犬みたいに頼りなさげな風情も○
10歳の女の子だってああいう母性本能をくすぐるタイプには弱いんだな
分かる、分かる（笑）

いろんなことを経験してちょっとずつ大人になっていく女の子の物語。
甘酸っぱくて、時にほろ苦い、忘れかけてた気持ちを思い出させてくれました