(※以下、ネタ暴露注意!!)
所感である。
百年戦争終戦以前の、キリコが正規兵だった時期の話なので本編を全く未見でもお勧めできる。
ああ、こんな世界観の話なのか。と予習には役立つ。
洗練された、粋な胸糞悪さが巧みに描写されている。 レッドショルダーを特徴づける 「共喰い」
の儀式やペールゼン、グレゴルー他アクの強い面々とその思考パターン等々最高だ。
少なくともガンダムUC小説版の 「血の公衆便所」 とかに比べて物語的に遥かに良い。
しかし高橋良輔流の作り方を最も徹底したリアルロボアニメの到達点と思いきやキリコが見せる
不死身っぷり、「異能生命体」の設定など以外にも高橋味よりガンダムのニュータイプ論の様で
寧ろ富野味っぽい。
本作品で一番観る者をうならせる演出なのはどこか、と。
間違い無く最後のエンドロールの観閲式場面、レッドショルダーの観閲部隊の一人のキリコとひな壇の
ペールゼンの視線が合い、ペールゼンが蒼ざめるのと共に音声が入っていないキリコの言葉だ。