不等号ナンプレ宣伝隊

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初恋の人に似ている

2021-12-18 15:38:50 | グリーン・ライフ
今年の初夏だったと思う。園芸番組にクラッスラ・キムナッキーというのが
出てきた。一目ぼれだった。早速ネットで調べてみたが、品切れらしかった。
仕事で遠出した際に、立ち寄ることもあろうかと、2、3の専門店を
リストアップしておいたら、夏の暑い盛りに候補の中の1店の近くを通る
チャンスが訪れた。私が仕事で乗る車はデカい。全長12m幅2.5mの大型
トラックだ。なんとか停めることはできそうだ。そもそも停められそうに
なかったら、リストアップはしない。郊外の店でよかった。それも裏通り。
すぐに戻るからね、と路駐で店内を一回りしてみたけれど、お目当ての
キムちゃんは無い。大きさは5㎝ぐらいなんだろうという先入観で探した
せいもあるかもしれない。2周目、もう少し小さいのかなと、視点を変えると
似ているのがあることはある。ちっせー。そのくせ2000円だという。
8㎝のポットに太さ1㎝高さ3㎝ぐらいのが6本、一回り小さいのが5本、
さらに小さい、太さ6㎜高さ2㎝ぐらいの伸びしろたっぷりのが4本の計15本の
クラッスラ・緑塔の寄せ植え。ええい、ままよ。これくらいなら、小遣いの
範囲内だと自分によーくいい聞かせてからのお買い上げ。
次の日曜にふた鉢に分けてみたが、根っこ細いし短けー。何よりこの時点で
何年生なんだろう。どれくらいまで育つんだろう。寒さより暑さのほうが
苦手とは書いてあるけど、果たしてビギナーに育てらるものなんだろうか
との心配をよそに、ひと月のうちにしっかり根付いた様子だ。少し揺らした
だけでフラフラしていたのだが、大分安定感が増してきた。
4か月育てて、丈のほうはいくらか伸びたようにも見えるが、太くなる様子は
ない。別に大きく育ってもらわずともよいので、これからも液肥などをやる
つもりもない。そのあたりが、ライト・グリーン・ライフの所以ではある。
本当はキムナッキーが欲しかったんっだけどなあ。


過積載

2021-12-16 16:05:58 | 日記
天気予報で、この冬一番の寒気がやってくる、と警戒を呼び掛けている。
大正7年製104歳の時限爆弾(失礼!)が故郷にあるので、この時期になると
スタッドレスに履き替える。まだよかろう、まだ、まだと先延ばししながら、
決断の日を迎えるのだが、今日がその日だった。
昨年秋にマイカーを乗り換える際の、車種選定の基準の一つが、これまでの
タイヤを流用できること、すなわち、ダウンサイズ、アップサイズは控える、
だったけれど、魅力に抗しきれず、一回り大きな車になってしまった。
で、使えなくなったタイヤを中古タイヤショップに持ち込んだら、屋外で
保管してましたね、と二足三文で買い叩かれてしまった。希望買い取り額との
差が、高ーい授業料になったと、反省したので、今は屋内にスペースを
見つけて保管している。1本20kgぐらいはあるんだろうか、4本で80㎏の
計算で話を進めるが、85cm角の平台車を自作して、100均のキャスターを
四隅に配し、押入れの下に押し込み、引き出すようなことをしたかった
(実際は押入れの下ではない。台車プラスタイヤ4本分にこぶし2つほどの
余裕を持たせた高さの、収納スペースをこしらえてみた。何しろ借家なので、
釘を使わずに、自分のニーズを理想に近い形で具現化する作業は、構想を練る
ことも含めて実に楽しい)。
しかし、どうやら過積載だったようだ。衣装ケースとか重くないものに供す用途で
作られている物に、4個で分担するとはいえ、100㎏近いものを背負わせるのは
確かに無理があったようだ。とりあえず、壊れたのは一個。修復分に、新たに4個
追加してしてみようか、計500円。これが今回の授業料になる。
それでも屋外放置だと買い叩かれるよりずっといい。
え、履き替え作業料?。30分かけて自分でやりましたよ。
ご褒美に、今夜は発泡酒を一本奮発するもんね。

ライト・グリーン・ライフその2 軍資金100円のギャンブル

2021-12-13 11:30:21 | グリーン・ライフ
例によってここでいう light は life のほうを修飾する形容詞である。
夏場は薬味としてオオバが減退しそうな食欲の後押しをしてくれる。
ぶらりと入ったJAの直売所で、スーパーで10枚をひと袋に入れられて
売られているのより、ふた回りほど小さいサイズの葉っぱがついた茎ごと、
7、8本輪ゴムでくくられて売られていた。
葉っぱの数は優に100枚以上ありそうだ。これで100円(税込)だという。
育てながら全部食べられればゼッタイお得だ。
農家にしてみれば、スーパー向けのサイズまでもう何日か育てて、10枚数えて
袋詰めするという手間をかけるのと、ここらで見切りをつけて、次の作物の
ために畑を空けるのとを天秤にかけた答えなんだろうけど、
そんな裏読みはせず、よし、買った、と決断。もちろん判断材料の一つに、
シソの生命力の強さというのがあってのことでのことだが・・・。
水の入ったコップにぶち込んで、活けるというにはほど遠い、週に2度ほどの
水換えだけで活けたつもりになって、大きいほうの葉っぱから順に胃袋に
送り込んだ。4、5日も経つと5本から根が出始めていた。根が出ないのは
少し切り詰めて様子を見たが、結局出根することはなかった。
まさに水が合わなかったのだろう。
やがて健常組の5本は、薄暗い台所から、2階の洋室の出窓に移動して
緑のコレクションの仲間入り。この時点で残っている葉っぱのサイズは
食べるにはかわいそうな名刺サイズ以下。健常組以外はすでに任務終了。
半月ほど様子を見て、元気のよさそうなのを2本選んで、定植。
といっても例によって、カップ容器とどこかの畑の土が分け与えられるだけ
なのだが。やがて穂ジソが伸びて花を咲かせた。花が咲けば受粉、結実と
進むのだろうけど、部屋の中じゃ交配に関わる虫などいそうもないし、
風媒花だという話も聞いたことがない。
そんな心配をよそに、やがて奴らはDNAに組みこまれたプログラムに従って、
結実させ、一年草としての一連の営みを終えた。
その次世代に託した、直径1mmの希望を、新聞紙の上でちらばらないように、
叩き落し、集めた。有機無農薬無頓着栽培の成果はざっと500粒だった。
やはりシソ農家も種苗会社のコントロール下で、F1に頼っているのだろうか。
在来種を栽培し続けていてくれたのなら、その形質を受け継いだこの種から
育ったオオバが我が家の食卓を彩りと香りで楽しませてくれるはずだが、
軍資金が100円のギャンブルの答えは、来年夏まで待たねばならない。



解き方教室 落語に出てきそうな夫婦編

2021-12-12 13:24:34 | 本来業務
―おっかあ、今帰った
―今帰ったじゃないよ、何時だと思ってんだい
 八百屋にダイコン買いに行くだけだっていうから、待ってたのに
 何処ほっつきまわってたんだよ、まったく
―それがな、表の通りに出たとこでばったり熊公にあってよ、
 「八つぁん、こんなの知ってるかい、なんでも来年大ブレークするんだとよ。」
 って見せてくれたのがこれでな、立ち話もなんだからってんで
 奴ンところに上がり込んじまって、気がついたらこんな時間よ。
―何だい、その市松模様みたいな、千鳥格子みたいなのは
―これがな、不等号ナンプレって云って、なぁんにも取っ掛かりが無いようで、
 81マスに1から9の数字が9個ずつ、縦の列にも横の列にも
 きっちり1つずつ収まるようになってるんだと
―その薄ーく色が塗っているのは何だろうね
―あ、これかい?。この9マスにも1から9が1個ずつ入るんだそうだ
―じゃあ色の塗ってないとこもやっぱり1個ずつ入るんだね
―不等号ってんでナ、このツノ出してる方が隣より大きい数字が入るんだと
―四角いマスは周りより小さい数で肩身が狭くって、四方にツノ出してんのは
 大きい数字で、巾利かしてんだね
―その通り、おめぇ呑み込みが早えぇじゃねえか

―ねえねえねえ、面白そうだからさ、早速やってみようじゃないかい。
―それがさぁ、熊公も解く方はからっきしでな、ああでもねぇ、こうでもねぇって
 やってるうちにお天道様ぁ大分傾いちまったんだが、取っ掛かりが・・・。 
―だからさ、一列のどこかに1が入るってんだから、1しか入ンないマスを探そうよ
―するてぇと・・・
―あたしゃもう見つけたよ、ほら、Aの2とIの1
―おうおう、そう云われりゃそうだ。ってこたぁFの3もそうだな。
―Fの3が埋まったてぇことは、Dの列はDの9に1が入る。
―なんかまどろっこしいからさ、こんな時ぁD91(でーきゅーいち)って
 云うことにしようじゃねえか。
―ってことはおまえさん、もし、もしもだよ、Iの3に3が入るときは、愛燦燦とぉって
―歌うな、ぬか味噌が腐る。1は残り5マスか。B71、C51、H81、G61、E41だ
 ほらもう1はきれいに片付いたぜ。
―うん、その調子で頑張って。
―頑張って、じゃねえ。認知症の予防にもなるっていうから、おめぇもちゃんと
 やんねぇとだめだよ。
―粗忽もんて陰口たたかれてる、誰かさんの注意力だの集中力がアップすると
 いいんだけどねぇ 


ライト・グリーン・ライフその1

2021-12-11 11:45:43 | グリーン・ライフ
ここでいうライトは、グリーンではなくライフのほうを修飾する形容詞だ。
身の回りには緑がなくっちゃ、ではなく、あっても苦にしない、
ぐらいの姿勢で緑と付き合っている我がライフスタイルに触れる。
部屋の中には菊の香りが微かにする。昨年夏の終わりごろに買ったポットマムは
ちょうど今頃まで楽しませてくれた。大方花が終わったのでネットの
指南書通りにバッサリ刈り込んで年を越した。春になると眠りから覚めたと見えて
秋のイベントに向けて、伸び始めた。
日光は無料だし、ただみたいな水は根腐れは起こさぬ程度に与えた。
が、いかんせん、素人のやることが不服と見えて、ひょろひょろと伸びるばかり。
あっさりと購買時の草丈を超えてしまったので、このひょろひょろたちを
分岐した先でチョッキーン。菊なんだからその気になれば葉っぱも喰える、
ぐらいの気持ちで小さな瓶に活けた。花瓶ではなく、本当の「いっぱーつ」
というドリンクの類の空きビン。ところが奴らときたら、「わし等、贅沢は
申しません。ここで十分でごぜーます」とばかりに、水と空気と日光だけの
環境で、白い根っこを伸ばし始めた。そんなにしてまで生き延びたいんかと、
こちらにも情がわいてくる。水だけでは可哀そうになってきて、3㎝ぐらいまで
根が伸びたの見計らって、次々に土がある本来の姿(とはいっても、
カップヌードルの空き容器に、どっかの畑からバケツで掠めてきた土を入れ、
根を傷めないよう植え替え、これまた私の感性で十分だと思うぐらいの水を
遣るぐらいしか出来ないんだが)にしてやった。奴らも温情に応える気に
なったのか、次第につぼみを膨らませていった。
10月の末ごろから、ちらほらと開花し始めた。ひょろひょろを切り取られた
本家の鉢よりも、手間をかけた分家たちのほうが花付きがいいような気がする。
それにしても花持ちがいい。手元に置きたいと、隣の部屋の出窓に置いてある
鉢(と呼んでいいのかな)から、見頃なのを切り取ってきては、奴らにも
見覚えのあるはずの瓶に活けてみるのだが、長いのはもうひと月になるのに、
一向に衰える気配がない。ブログ的には写真とかあればいいのだろうけど、
写真でも部屋にほのかに漂う菊の香までは伝わらんものねえ。
植物の中にあるタイマーの不思議についても触れたかったが、また日を改めて。