二十四節季の大寒なんだから、と凡人は炬燵で丸くなっているんだが、
白銀に招かれて山へと踏み入る人もいる。それもこの先は自己責任で、
というスキー場のバックカントリーだ。そこへ踏み込んだが故に発生した
だろう雪崩に巻き込まれて、あるものは奇跡的な生還を果たし、あるものは
多分猛反省の中で絶命した。自業自得とひとくくりにして、そんなことも
ありました、で終わりにしようじゃないか。
1勝1敗のタイで迎えた新旧天才対決の王将戦第3局、先手番では圧倒的な
勝率を誇る藤井王将が制して優位に立った。差し回しに隙がない、というか、
AIが推奨する手との一致率が高いんだそうだ。これから先はA級順位戦の
8回戦、渡辺棋王に挑む棋王戦の第1局を挟んで、第4局は半月先。
高病原性の鳥インフルエンザが流行っているんだそうで、本来なら食卓に
供されるはずだったのが、一万羽、十万羽単位で処分されている。で、需要と
供給の関係から、品薄になって値段が上がるという現象になっちまった。
それでなくても輸入に頼る飼料が高騰したから、農家からすれば価格に
転嫁したいところに品薄で国産の鶏肉は3~4割高だ。鶏モモ肉なんて100g
80円のイメージだったのに118円です、お得ですよって書いてあるポップに
豚肉の間違いじゃないかと突っ込みたくなる。今シーズンから食卓に
上り始めたのが鶏団子。面倒だからと敬遠してたんだが、ショウガは
チューブので済ませたり、三つ葉を加えたら自画自賛の味になって、
こねるのに使うポリエチレンの手袋をひと箱買ったりと、沼にはまった感じ。
それに白菜の半割が128円とかだったら飛びついてしまう。でも、鶏もも
挽き肉がねえ、思ったレベルのはるか上を行ってる。使う予定だった
ごぼうが出番をなくしてしなびつつあるってのがうちの台所事情。