続・義母サヨコさん

思えば家に帰りたいと言ってショートステイで帰宅した翌朝転倒
動かすと激痛に顔を歪めていたサヨコさん　骨折が疑われたので
やむなく救急車のお世話になった。五十日余りの入院リハビリの為の病院に六十三日
そして今リハビリを行える介護施設へと移った。
病院入院中は壁に向かい独り言を言って　昔の記憶を辿っているようで
寝たきり状態では無理も無いのかと思われたが
今介護施設でメリハリのある生活をし出してから見違えるほど元気になり
全粥状態の食事から固形物のある食事を要求したりと
無駄に二十本の自分の歯を持ってはいなかった。
週二日の洗濯物を取りに施設通いが始まったが
介護４のサヨコさんを自宅に連れ帰る事の難しさを痛感している。

記念樹

つい身体を縮込めたくなる寒さに　一念発起
孫たちの誕生記念樹として植えた柑橘の草刈りに出掛けた。
腰を痛めた夫は当てにならず　心細さを感じながら集落の上まで
長い棒に鎌を持って出掛けた。カサッと音のするたび小さな声をあげて。
昨年は伊予柑にせとか　デコポンと自家消費用に口にすることは出来たけれど
今年はネーブル七個のみ　日頃の管理不足を痛感した。
イノシシにハクビシン　狸にキツネありとあらゆる動物たちとの闘いです。
さつまいもの収穫時期になると決まって人里に下りて食べ尽くしていったり
みかんも同様に　挙げ句の果てには木に登って枝を折り
上から鳥が実をつついている。
恐る恐るの一時間余り　うり坊ならなんとかなると強気になって
ネコマクラの蔓を切り自己流の剪定をして少しの達成感を味わいながら
白波の立つ海をながめていた。

草引き

ついに草引きが。
気になっていた玉葱畑の草が　苗が隠れるほど伸びてしまい
近所の方から＊＊さん草引かんかナーとなった。
日に２～３時間の作業で腰が痛くなり退散を繰り返すこと５日
やっと５５０本の間間を注意しながら引きおえた。
苗を植え付けるときにマルチを敷けば後が楽で生長が早いのも
分かっていても　つい植え付けに時間が掛かるのでそのまま植えている。
草がキャリー三杯分　畑の隅で乾燥させコンポストに入れて肥料にと思っている。
あと１００本有れば秋口まで食べられそうだけど
苦手な草引きに　雑用が多々在り悩ましいところです。

福は内

前厄と後厄の息子がいる。
二月入りに一升重ねのお餅をついた。
当地では家族に厄年の人がいると　厄払いを願って氏神様に
一升の重餅をお供えする。
息子家族にお供え用一升餅を持たせて上げた。
お餅を切り分け近しい人達に厄を戴いて貰いなさいと伝え

今は人口減少でお宮もお寺も守りをする人がいなくなって久しい。
人気の無くなった氏神様に欲張りな願い事をして　今年一年の安寧を願った。
夕方には神棚に供えた豆を撒くのは私の役目となっている。
近所に聞こえないよう小さな声で　福は内と。