風は強く海は時化ています
欲しかったポポーの木 遙々新潟から
一日違うとこうも違うものかと肌寒い朝 昨日は半袖で過ごしていたが長袖の重ね着になている。
10月17日
寝不足なのに寝られない 皆が寝られなかったようだ もうさよならかと思うと分刻みに時間が愛おしい。
其れでもノンビリと昨日の会話の続きをしながら しっかり者だった姉は妹に全てを委ね
今回が最後という言葉を何度口にしていたか その言葉を否定するのは私だった。
義母を看取るまで義妹達の目もあって出掛けることを躊躇っていた。
今自由な時間を得て無性に兄妹に会いたくなった 今回6人全員で会うことは叶わなかったけれど
ポッカリ空いていた穴を埋められたような気がする。
朝食のバイキングを軽めに戴き一路今治のタオル美術館へとのはずだったが私の靴のキーがない。
チェックイン時手続きのため靴を履いたまま行こうとしたら靴を脱がなければと妹にたしなめられ
その場で靴を脱ぎ其の儘受付に 2部屋分のキー リストバンド5コ 夕食朝食のチケットと案内図を手にした。
その際妹からキーを受け取って無意識にお財布に入れていた。
皆が玄関で待っている 「キーは?」「エッ預かったかしら 覚えてない」となって
玄関で荷物の点検 仕方なくスペアキーで開けて貰い事なきを得たが
最後の最後になって当日のバスの切符売り場で料金支払いをするときにキーを見つけた。
何度かお財布は出しているが全く気付かず記憶力が散漫になっていた。
災いを転じてくれた「ほんの気持ち」に感謝しながらお財布にもう一枚加えた。
今治タオル美術館へと 今回で3度目の私 内装もすっかり変わり昨日取り損ねていた記念撮影を
姉妹同じ顔が並んで母親に似てきた 歩く姿までそっくりに可笑しくなって笑っている。
遠回りして姉達にとっては久し振りの海岸通り 少し遅い昼食は人気のおうどん屋さんへ
お盆一杯に載せられた品々 見るだけでお腹がいっぱいに。
帰りのバスの時間に間に合うようにとバス停まで送って貰い弟夫婦と別れ次回又会おうねと車中の人になり
駅には息子が待ってくれていた。
皆の温かい気持ちに触れた贅沢な旅が出来今回が最後と言っていた姉が又会おうねて言っていたのが
収穫であり思った以上に皆若かった。