
鉛色の空 南国の地にも冬到来

ピアノ教室で子供達を教えている幼なじみ 少し早めのサンタさんが来た。

捨てて頂戴と言っていたエソ 渋々魚を捌いていた夫

久し振りにすり身にして一晩冷蔵庫で寝かせて置いた。

蒸してエソのかまぼこに 残りはエソの天ぷらを作ろう。
息子達がこの地を離れて四半世紀が過ぎた。折に触れ入らなくなった物を片付けてきたけれど
どうしても手放せなかった物に柔道着がある。
私以上に思い入れも強いだろうと処分を躊躇していたのに処分しても良いよの返答に肩透かしを食らう。
8㌔の鉄アレイが2つ 高齢になった私達には重石にしかならない。
村上春樹と桑田佳祐が好きだったのは知っていた。
段ボール一杯 入りきらず開ける段ボール段ボールにぎっしり入った本
良さを勧めてくれたが正直読んでいない 共有していたら少しは理解できただろうに。
タバコの思い出も蘇る。
息子達は特別だったのか高校生からタバコを吸っていた。夫はタバコにお酒を遣らない。
周りから期待されていた柔道だったが練習中腰を痛め手術後の経過も思わしくなく自暴自棄になって
いたのだろう隠れてタバコを吸っていたのを知っていた。
その内時期が来れば止めるだろうと思って外で吸わないことを条件に許した。
親として失格だったが息子の揺れ動く今を受け入れてあげたかった。
甘ったれかも知れないけれど其れでも良いと自身を納得させながらぶつかり合いながら
多感な時期を過ごした。今でも残っている拳大の壁の穴。
結婚を機に禁煙外来に通うこと数回未だに止められずにいる。タバコの害を知っての喫煙
本人が決めたこと自分を大事にするようにとしか言えない。
あの時止めているべきだったのか分からない。
体当たりの子育てだった 子は親を選べない選んだ親をどう思っているのか
お正月には全員が揃う 話そう昔を語ろう 今お母さんはあなた達の部屋の片付けをしながら
人生の最終章に入った今反省ばかりが脳裏を過るのです。