除染？環境整備？

臨時会終了後、１１時から全員協議会を開催。



その中で、問題となっている
文部科学省放射線モニタリング測定器回りの
土を削った問題の経緯について
担当する市民生活部長から説明を受けた。

部長の説明では

「環境整備の一環で作業を行った」

「土を削っても放射線量が下がるとは思わなかった」

「軽率な行動だった」と陳謝。

私からは

「このような作業を行えば放射線測定値が
低くなることは当然ではないのか」

「環境整備と言っても測定器回りだけ１０センチも重機で削るとは
環境整備の範囲を超え除染作業ではないのか」

「市では、保育所、幼稚園、小中学校、公共施設、水道、
さらには給食、農産物等の放射線測定をしているが、
このような除染まがいの作業を行っているのであれば、
市で公表している放射線情報においても
市民に誤解を招くのではないのか」

「旧西高周辺より除染したモニタリング地点測定値が低い状況を
どう説明していくのか」を質問。

また、この問題をどう対処していくのかという質問には

「広報誌、ホームページ、各庁舎窓口等で説明させていただき、
今後、誤解を与えないように努力していく」との答弁があった。

なかなか部長からは理解できる説明、答弁は得られず、
なんでこのような作業をしたのかはあやふや。
だれの指示によって作業したのかもあやふや。

市役所内では「市長の指示なのに」と言っているのに！

稲敷市議会臨時会

本日、稲敷市議会臨時会が開会。

先決処分、訴えの提起についてなどを審議、
全議案、採決の結果、可決承認となる。

その他、発議第７号として、
「市長の職務責任の明確化を求める決議」が提出され、
議員２２名全会一致により採択。

「市長の職務責任の明確化を求める決議」

市政運営を担う市長はじめ職員各位にあたっては、
日々の業務はもちろんのこと東日本大震災による甚大な被害からの
一刻も早い復旧・復興の実現に向けて、
職務を全うされていることに、議員一同深く敬意を表すものであります。

しかしながら、押砂地区共同墓地の所有権移動に関する
控訴事案に係る議会承認の遺漏問題、
新庁舎設計業務委託事業の不適切な契約事務と予算執行の問題、
さらには地方自治法第１００条を根拠とした委員会審査が行われた
入札情報漏えい問題など、事務執行の怠慢や不適切な事務処理が
明らかになっていることは、決して容認されるものではありません。

不適切な事務処理を行っている事業に対しても
未だ誰もその責任には言及せず、
当然のことながら訓告などの軽微な懲戒処分さえ誰も受けておりません。

公正厳正な検証を行い、
その責務を負うべき責任者の所在が明確でないことが、
職務上のミスの連鎖を招いている要因と言えるのではないでしょうか。

今後は、職員ひとりひとりが、
市民の信頼に十分に応えることのできるよう日々の研鑽を重ね、
適切な行政運営に従事することは当然ながら、
より一層の綱紀粛正に努めつつ職務に専念するよう、
また市長を始めとする幹部職員にあってはその実現にむけて、
指導の強化徹底を図ることを要請します。

さらに、責任の所在を明確にして、不正・不適切な事務の再発を防止し
組織改革を含めた適材適所への職員の配置、
体制づくりの事務執行に対する意識の厳格化を図ることを強く求めます。

稲敷市長　田口久克殿　　　　　　　　　　平成２４年４月２７日