・健康食品と医薬品Health foods and medicines けんこうしょくひんといやくひん
健康食品の表示で健康食品と医薬品について触れていますがここでまた新たに再検討してみました。
健康食品は、疾病の診断、治療、予防に関わる表示をしてはならないこととなっています。保健機能食品、特定保健用食品等の利用が医薬品による治療の障害になってはならないとしています。
健康食品では、古来より利用され経験的に有効性が認められ化学的に解明されていない部分も多々あります。
健康食品には、原材料名、品質保持期限、アレルギー表示が義務づけられ、まさに医食同源です。古くは食品より薬功性のあるものが薬(草で楽になる)とされ、草、樹皮、根茎、鉱石より作られてきました。英語でdrug、乾燥はdryと似ています。今日では、その成分が解明され合成され治験されたものが医薬品とし処方、市販しています。
薬は、法律で品質保持の規制がされているとはいえ、一般庶民には、何を原料にして製造されているのか、特に処方箋で処方されている薬は、大衆薬と異なって単一の成分である事が多く、効果を高める、副作用を防ぐ事からそれぞれの成分を処方され薬の数量も多くなっていると思われます。
症状が薬の副作用か、または、他の原因があるのか自分の体調は本人が一番気にしていることですから食品同様の表示の義務があっていいはずだと思うのです。
新薬は、世の中の疾病の動向、必要性から薬効のある成分を見出し、薬効と毒性の比較をして薬効の高い物質が動物実験により、6~12月ヶ月の慢性毒性試験などの非臨床試験にが3~5年をかけ、厚生労働大臣に臨床研究のための治験届けが出され臨床試験がさらに3~5年かけて行なわれています。
適応症にたいする有効率と副作用が調べられます。試験が繰り返されて始めて製造承認申請⇒審査・承認⇒健康保険薬価基準申請・収載⇒販売までに2~3年を要しています。
承認後も4~6年後に再審査が求められ、副作用の報告が義務付けられています。新薬の基礎調査から販売まで10~15年、金額的に何十億円もかかるといわれます。
自己責任を負える情報公開、今後消費者の立場に立って規制緩和が進んでいくものと思われます。インターネットの普及した今日では、医薬の情報も得られるようになりました。
今までは、医師からの一方的情報だけでしたが、インターネットを活用して医師と消費者(患者)がお互いに情報の交換をしてよりよい医療に進歩させていってほしいものです。
健康食品といわれるものでは人での研究が進んでいないことから効果、効能の表示ができないでいるようです。中には消費者は、さまざまの情報を得て健康食品の有用性を求めてその価値を認め大勢の人に常用しているものもあります。その健康食品、医薬品は、消費者の価値判断にゆだねられています。
食品にしろ、薬と名の付いたものでも安全性、副作用の確認を消費者は必要としています。多くの情報を必要としている消費者(患者)は、医師、薬剤師との大いなる情報交換をして病気の治療を進めていくことが求められます。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。