・ヘスペリジンHesperidin へすぺりじん
柑橘類の果皮中未熟果(1.5~3%)で、スジ、袋(じょうのう膜)に多く含む無味の成分で、みかん缶詰の白濁原因物質ともなる。1936年、ハンガリーのセント=ジエルジー・アルベルトAlbert Szent-Gyorgyi(ビタミンCを世界で初めて結晶化した人)が、レモン汁の中のビタミンCと共存する因子として報告した。
フラボノイド系色素、フラバノンに属す配糖体で酸、酵素(ヘスペリジナーゼ Hesperidinase )で加水分解してグルコース、ラムノース、ヘスペレチンHesperetinが得られる。代謝されやすく体内でヘスペリジンとして血液中で検出されることはなくヘスペレチンHesperetin、ホモエリオディクトールHomoeriodictol として検出する。
種にも含まれているのでつぶしてはちみつ漬けとし2週間ほどで出来上がりジュースとするのもよい。すだち>ゆず>かぼすの順で多く含む。温州ミカンの果肉部分100g中でおよそ100mg程度含む。ヘスペリジン(ビタミンP)は、壊れやすいビタミンCを安定化させる働きがある。ビタミンPのひとつともいい毛細血管を保護、発ガン、骨量減少を抑制、血中と肝臓中の脂質の低下、抗炎、抗酸化作用があり最近アレルギーに有効という。
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