・動物生薬Animal drug どうぶつしょうやく
漢方で使用している生薬の多くは植物だが、鉱物や動物も利用している。動植物、鉱物を含めて薬用として示す場合の生薬の英訳はCrude drug、植物生薬をさす場合にはHerbal drugという。
『中薬大辞典』(上海科学技術出版社 小学館編 小学館 1990.6)には動物薬740点の計5,767点の中薬を収載している。
動物生薬には、主なもので白姜蚕(びゃくきょうさん)、土別甲(ドベッコウ:スッポンの甲羅)、阿膠(あきょう:にかわ)、蝉退(ぜんたい:蝉の抜け殻)、牛黄 (ごおう:牛の胆石)、 麝香(ジャコウ)、蟾酥(せんそ)、地竜(じりゅう:ミミズ)、熊胆 (ゆうたん:熊の胆嚢)、牡蠣 (ぼれい:カキの貝殻)、土鼈甲 (どべっこう:スッポンの腹)、まむし、 鹿茸(ろくじょう)、八つ目などがある。
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