・二酸化炭素Carbon dioxide にさんかたんそ
二酸化炭素(CO2)は空気中に0.03%含み、無水炭酸とも言われる。動物の呼吸、有機物(炭素化合物)の完全燃焼で生ずるが工業的に石灰岩、石炭、石油を強く燃焼することにより製造する。
無色無臭、酸味を有する気体で空気より重く、比重は1.5、水溶性、可燃性はなく、水1に対し20℃で0.88の割合で溶解が見られる。主に二酸化炭素は重曹、炭酸水、ドライアイスに使われる。
また食品の貯蔵で酸素を除去しガス貯蔵法では、通常20%の酸素濃度を3~7%にまでに低くし、炭酸ガス(二酸化炭素)2~8%、温度0~3℃にして果実の呼吸を抑制するリンゴの貯蔵に用いているガス貯蔵法(CA貯蔵)、包装した中に窒素ガス、炭酸ガスなどの不活性ガスを注入、カビの繁殖を抑えるガス置換包装している鰹節の保存に用いられる。
MA(Modified Atmosphere)包装では、包装内でCA貯蔵と同様の効果を得ることができる。空気中の酸素量を減らし不活性ガス(二酸化炭素)を増やす食品の保存法。液体でもない気体でもない区別がつかない超臨界ガス抽出法では気体、液体が共存し得る限界の温度、圧力を超えた状態で密度は液体に近く粘度が通常のガスの2~3倍ある液体、気体でない超臨界ガス状態の流体を着目している。抽出能力に優れコーヒーからのカフェイン除去、植物色素、香辛料、香料、特定の油脂成分抽出、酵素、ビタミンや有臭成分の抽出や除去などの利用がある。
炭酸泉(濃度30ppm~1200ppm:医療用)は血流を改善させる。二酸化炭素が皮膚を刺激し、血流を良くし疲労回復が早い。少量では無害だが、高濃度の二酸化炭素ガスでは中枢神経が麻痺する。空気より重たい二酸化炭素がたまったところでは酸素が不足して呼吸が困難になり、ちっ息する。
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