・ハープシールオイルHarp seal oil はーぷしーるおいる
ハープシールはタテゴトアザラシともいわれ背中に竪琴(たてごと)のような模様がある。ハープは、楽器、シールは、あざらし、これより採取した油のこと。ハープシールは、約4年で成熟し体長1.7m、体重130kgで出産、年に1度の割で子を産むという。
カナダ北東部沿岸には500万頭近く生息し漁場を荒し被害が多く、増え過ぎ防止するための制限捕獲し有効利用することがカナダ政府によりおこなわれている。グリーンランドのイヌイットは、古くから常食し、動脈硬化、脳梗塞の疾患が少ないことから注目するようになった。その油を研究するうちに回遊魚に多いオメガ3系EPA、DPA、DHAを多く含み血流改善に有効であることが解った。DPAにはガンの予防、血管内壁損傷修復作用がEPAより強力で魚油より多く含む。
またパルミトレイン酸Palmitoleic acid(一価不飽和脂肪酸)が多く、アレルギーを促進するアラキドン酸が少ないことからアレルギー予防効果が期待できる。ハープシールオイルの脂肪酸組成(%) C14:0 ミリスチン酸 4.0% C14:1 ミリストレイン酸 0.8 %、C15:0 ペンタデカン酸 0.2% ・C16:0 パルミチン酸 6.8 %・C16:1 パルミトレイン酸 14.7% ・C18:0 ステアリン酸 1.0 %・C18:1 オレイン酸 25.1 %・C18:2 リノール酸 1.9 %・C18:3 リノレン酸 0.6 %・C18:4 モロクチン酸 1.2% ・C20:1 ガドレイン酸 13.6 %・C20:4 アラキドン酸 0.4 %・C20:5 エイコサペンタエン酸(EPA) 6.5% ・C22:1 エルシン酸 4.7 %・C22:5 ドコサペンタエン酸(DPA) 4.5% ・C22:6 ドコサヘキサエン酸(DHA) 8.65%を含む。
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