・蓮の実Lotus seed はすのみ
ハス科、インド原産。タイ、ビルマ、中国を主産地としている。蓮の実は、未熟な緑色の皮で柔らかいうちの種子(白:子葉・ハスの実)は甘味があり生で食べられるという。
1951年に千葉市検見川で弥生時代、2000年前の地層より蓮の実が発見され、見事な花(大賀ハス)を咲かせたのは有名でよく知られる。
夏季に咲く一本の花の寿命は約4日ほどで花弁が散った後に中央部の花托が成長を始めこの部分は蜂の巣に似ているのでハチスとも呼ばれ2週間ほどで未熟な種子が見られる。
未熟の実は柔らかく、その後一月ぐらい掛け10月の秋には、表面が黒味を帯び硬くなって完熟したものの殻をはいでさらに乾燥させて食用とする。ハチスが変化しハスという名称になったという。
保存食として利用でき市販のものは堅い殻をむいて薄黄色のつるつるした蓮の実となっている。水に浸し軟らかくしもどしてから主に中国料理のスープ煮、粥に使われ又あん(ハスの実甘納豆、月餅)にしたり、シロップ漬け、白木耳と薬膳デザートにしている。
ハスの実の芯の部分を集め、お茶にして飲まれる場合もある。
乾物で蛋白質を19.1g(未熟生5.9g)、脂質1.4g(0.5g)、炭水化物62.6g(14.9g)/100g中に含む。漢方では、蓮子(れんし)といい滋養強壮、造血、利尿、不眠症、ストレスなど、精神を安定させるとして用いる。
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