・冬瓜Wax gourd とうがん
ウリ科、熱帯アジア、インド原産で東南アジア地域の重要な野菜としている。日本にも古くから渡来し平安時代の書物にその名の記載が見られる。表面の皮が濃緑色、長円形フットボール型(長径30~40cm、5kg)であるものが多く出まわって果肉は、淡白色で柔らかく煮物にすると大根と同じような食感がある。
7~9月に収穫し旬とし夏野菜だが貯蔵(翌年の4月)ができるので南瓜とともに冬でも食べられるので冬瓜の名があるといわれる。
水分(95.2%)が多く煮崩れしやすく煮込みには大きめ切った調理法がよい。また淡白(下ゆでしてから、だし汁で下味をつけてから利用するとよい)でもありあんかけ(えび、かに)に、煮物、蒸し物、スープ、漬物に用いられている。出し汁で煮含めると黄金色に透き通って食欲をそそる。
茹でた冬瓜でビタミンC(コラーゲンの生成に関与)を27mg/100g中に含む。中華の薬膳料理で余分な水分を追い出し、水太り、熱さまし、胃腸の働きを助け虚弱体質に利用してきた。漢方で種子(冬瓜種:とうがし)、皮(冬瓜皮:とうがひ)にサポニンを含んで乾燥、煎じて利尿剤とし、むくみ解消、鎮咳、去痰、のどの炎症に使われていた。
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