・大豆の用途と毒性Soybean uses and toxicity だいずのようととどくせい
大豆にも、もともと昆虫や外敵から身を守るため、生物毒を持っています。 毒は、大豆に限らず植物の種子に多く含み、強いアクのようなものです。 このアクの正体は、ポリフェノールで主にサポニンSaponin、イソフラボンIsoflavoneといいます。
◇大豆サポニンは大豆全粒と大豆胚軸に、それぞれ 0.1%~0.5%および0.6%~6.2%のサポニンを含み、トリテルペンおよびステロイドの配糖体です。
主な植物では100gあたりで高麗人参:22mg~15mg,キキョウの根:12mg~35mg,大豆全粒100mg~500mg, 大豆煮豆10mg~50mg,豆腐7mg~40mg,豆乳10mg~50mg程度になります。
サポニンのLD50はマウス経口投与で 50 %致死量(LD50)は、雌雄とも 5 g/kg以上でした。一般的に大豆や人参に含まれるサポニンは安全性が高く、サポニンだと1日に100mg(大豆煮豆200g相当)を目安に摂ると良いといわれています。
◇イソフラボンIsoflavoneは、特にマメ科の大豆の胚芽部分(大豆の2%)に0.1~0.3%多く含まれ、やはり苦味、渋味の成分でLD50は4,000mg(4g)/kg/1日程度のようです。日本人の大豆の摂取量は15g/1日ぐらいで20~40mg/1日程摂取しています。
イソフラボンの推奨量は、40mg/1日程度、納豆で50gぐらい(大豆煮豆50g)としています。大豆イソフラボンは、100g中で煮豆70mg、黄な粉270mg、大豆140mg、豆腐20mg、おから10mg、油揚げ40mg、味噌50mg、豆乳25mg、枝豆10mg、醤油1mg程度を含みます。
イソフラボンの含有量は、大豆の成熟に伴い増えています。
過剰に摂取することで、体を冷やしたり、子宮内膜症の危険性を高め、乳がんの発症、再発、胎児、乳幼児期ではエステトロゲン様化合物が、脳機能の低下などの異常きたすことが考えられています。
大体納豆1パック(50g:40mg)ぐらいを毎日食べるのがおすすめの量といわれます。
◇遺伝子組み換え大豆とは、優れた品種を作り出すために、植物や動物の品種を交配する、ということは古くから行われていました。従来の交配が同じ種(稲と稲など)、または近縁の種(猪と豚など)同士の掛け合わせでした。
一方、遺伝子組み換えというのは、簡単に言うと別の生物の細胞から取り出した有用な性質を持つ遺伝子を、その性質を持たせたい他の植物等の細胞の遺伝子に組み込み、新しい性質を持たせる技術です。
組み込む遺伝子自体に危険性がなくても、遺伝子組換え技術自体が開発からの日が浅く不安定なものなのです。危険なものが偶発的に生まれてしまう可能性があるため、避ける人が多いのです。
日本で流通している大豆の約90%以上は輸入品でそのうち7割の大豆は遺伝子組み換え80%のアメリカから輸入です。アメリカで栽培の大豆の約80%、日本で流通している大豆の約8割が遺伝子組み換え作物のようです。
DNAや、それによって生成したたんぱく質が含まれない場合には遺伝子組み換えの表示義務がありません。原材料の上位3番目以内で、重量が5%以上のものでの表示義務です。
そして、私たちは知らずしらずの内に遺伝子組み換え大豆が含まれる商品を口にしているともいえます。
アメリカ、ブラジルは大豆の2大生産国ですが、それぞれの国内で食用に用いてるのは2016年現在で1割もないようです。海外では油脂として燃料、家畜の飼料など食用以外の用途でほとんどを消費しています。
1999年にはアメリカ食品医薬品局FDAでは大豆たんぱく質の摂取は健康維持に有効との発表により、アメリカで大豆の加工食品を食べるようになりました。デザイナーフーズ・ピラミッド(1990年)にニンニク、ニンジンなどと共に大豆はピラミッドの頂点に位置しています。
古くから日本人に、重要な蛋白源として愛され、親しまれている大豆です。高度成長によって欧米型の肉食中心の食事からもたらされた弊害から救ってくれようとしています。大体納豆1パック(50g)ぐらいを毎日食べるのがおすすめの量です。
しかし大豆製品といえども完全な栄養食品ではありません。ビタミンD,B12を含まず、ビタミンA、Cの成分は、微量にとどまっています。緑黄食野菜を一緒に取れば、ビタミン類を補うことができます。
新陳代謝の促進、特に成長期には、動物性たんぱく質も欠かせません。有用であることを認めながらも三食のバランスのとれた食事の大切さを改めて認識致します。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。
大豆にも、もともと昆虫や外敵から身を守るため、生物毒を持っています。 毒は、大豆に限らず植物の種子に多く含み、強いアクのようなものです。 このアクの正体は、ポリフェノールで主にサポニンSaponin、イソフラボンIsoflavoneといいます。
◇大豆サポニンは大豆全粒と大豆胚軸に、それぞれ 0.1%~0.5%および0.6%~6.2%のサポニンを含み、トリテルペンおよびステロイドの配糖体です。
主な植物では100gあたりで高麗人参:22mg~15mg,キキョウの根:12mg~35mg,大豆全粒100mg~500mg, 大豆煮豆10mg~50mg,豆腐7mg~40mg,豆乳10mg~50mg程度になります。
サポニンのLD50はマウス経口投与で 50 %致死量(LD50)は、雌雄とも 5 g/kg以上でした。一般的に大豆や人参に含まれるサポニンは安全性が高く、サポニンだと1日に100mg(大豆煮豆200g相当)を目安に摂ると良いといわれています。
◇イソフラボンIsoflavoneは、特にマメ科の大豆の胚芽部分(大豆の2%)に0.1~0.3%多く含まれ、やはり苦味、渋味の成分でLD50は4,000mg(4g)/kg/1日程度のようです。日本人の大豆の摂取量は15g/1日ぐらいで20~40mg/1日程摂取しています。
イソフラボンの推奨量は、40mg/1日程度、納豆で50gぐらい(大豆煮豆50g)としています。大豆イソフラボンは、100g中で煮豆70mg、黄な粉270mg、大豆140mg、豆腐20mg、おから10mg、油揚げ40mg、味噌50mg、豆乳25mg、枝豆10mg、醤油1mg程度を含みます。
イソフラボンの含有量は、大豆の成熟に伴い増えています。
過剰に摂取することで、体を冷やしたり、子宮内膜症の危険性を高め、乳がんの発症、再発、胎児、乳幼児期ではエステトロゲン様化合物が、脳機能の低下などの異常きたすことが考えられています。
大体納豆1パック(50g:40mg)ぐらいを毎日食べるのがおすすめの量といわれます。
◇遺伝子組み換え大豆とは、優れた品種を作り出すために、植物や動物の品種を交配する、ということは古くから行われていました。従来の交配が同じ種(稲と稲など)、または近縁の種(猪と豚など)同士の掛け合わせでした。
一方、遺伝子組み換えというのは、簡単に言うと別の生物の細胞から取り出した有用な性質を持つ遺伝子を、その性質を持たせたい他の植物等の細胞の遺伝子に組み込み、新しい性質を持たせる技術です。
組み込む遺伝子自体に危険性がなくても、遺伝子組換え技術自体が開発からの日が浅く不安定なものなのです。危険なものが偶発的に生まれてしまう可能性があるため、避ける人が多いのです。
日本で流通している大豆の約90%以上は輸入品でそのうち7割の大豆は遺伝子組み換え80%のアメリカから輸入です。アメリカで栽培の大豆の約80%、日本で流通している大豆の約8割が遺伝子組み換え作物のようです。
DNAや、それによって生成したたんぱく質が含まれない場合には遺伝子組み換えの表示義務がありません。原材料の上位3番目以内で、重量が5%以上のものでの表示義務です。
そして、私たちは知らずしらずの内に遺伝子組み換え大豆が含まれる商品を口にしているともいえます。
アメリカ、ブラジルは大豆の2大生産国ですが、それぞれの国内で食用に用いてるのは2016年現在で1割もないようです。海外では油脂として燃料、家畜の飼料など食用以外の用途でほとんどを消費しています。
1999年にはアメリカ食品医薬品局FDAでは大豆たんぱく質の摂取は健康維持に有効との発表により、アメリカで大豆の加工食品を食べるようになりました。デザイナーフーズ・ピラミッド(1990年)にニンニク、ニンジンなどと共に大豆はピラミッドの頂点に位置しています。
古くから日本人に、重要な蛋白源として愛され、親しまれている大豆です。高度成長によって欧米型の肉食中心の食事からもたらされた弊害から救ってくれようとしています。大体納豆1パック(50g)ぐらいを毎日食べるのがおすすめの量です。
しかし大豆製品といえども完全な栄養食品ではありません。ビタミンD,B12を含まず、ビタミンA、Cの成分は、微量にとどまっています。緑黄食野菜を一緒に取れば、ビタミン類を補うことができます。
新陳代謝の促進、特に成長期には、動物性たんぱく質も欠かせません。有用であることを認めながらも三食のバランスのとれた食事の大切さを改めて認識致します。
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