捏薯 つくねいも
ヤマノイモ科、中国原産。温暖な気候を好み、適度の湿気があるほうが良い。多年性、つる性で日本でも古くから栽培していた。粘質性は、自然薯>捏芋(つくねいも)>いちょう芋(大和芋)の順、ハート型の葉は、細長く対生(たいせい)、夏に乳白色の小さな細かい花を多数咲かせるがむかごは作らない。
主産地は、三重(伊勢いもともいう)、奈良(大和芋)などの関西地域で主に栽培する。地上部の茎が枯れ芋の表皮がしっかりして堅くなり10~15cm、200g~300g程のほぼ球形で11月より翌年1月の晩秋から冬に収穫し旬とする。
酢の物、山かけ、とろろ汁、お好み焼き、磯揚げに、加工して、そばのつなぎ、菓子(上新粉と合わせ饅頭の皮)の原料にもする。
粘性のあるものほど蓚酸カルシュウムCalcium oxalate ( CaC2O4:針状、あく)の成分を多く含み痒みを生じやすい。でんぷん分解酵素の消化酵素のアミラーゼ(卸す、切ることによって機能する)を多く含み生食で消化吸収がよい。ぬるぬるの成分は、ムコ多糖類(粘膜の強化する)、ムチンで食物繊維の多糖類(糖【マンナン】とタンパク質【グロブリン様】が弱く結びついたもので民間療法で鎮痛、鎮咳、滋養強壮、健胃、消化不良に利用していた。
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