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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[春の眠気] 食生活について語ろう

2022年04月14日 | 美容ダイエット

・春の眠気Spring drowsiness はるのねむけ
眠気に身を任せるのも心地よいですが、なぜ春になると眠気を感じる人が多くなるのでしょうか。これには諸説あり、大きく分けて2つのことが言われています。
ひとつは、冬から春にかけての寒暖の差が体に大きなストレスを与え、それによって自律神経のバランスの乱れです。夏より冬の方が昼夜の寒暖差が大きく、急激な気温変化によって自律神経が乱れ、体調が崩れやすくなるのです。
疲れ、倦怠感などで、それが眠気につながるというものです。「疲れたので眠くなるしくみ」に関連しています。冬は寒いので交感神経が活発になり、暖かくなると副交感神経が活発になります。冬から春にかけての間は、寒暖の差に合わせてこの交感神経と副交感神経切り替えが頻繁に起こり、これが体にはストレスとなり、この切り替えがうまくいかなくなることにもよるものといわれます。
2つ目は、「夜なので眠くなる」しくみに、一般に夜になると分泌が多く昼は少なくなるメラトニンに関連します。冬から春にかけての日照時間の変化に対して、体内のメラトニンの分泌量が即座に上手く対応できてないことが原因といいます。メラトニンの分泌量は、冬から春にかけて夜の時間が短くなるにつれ徐々に減少します。その分泌量がうまく調整できるまでには、必要とするよりも多くメラトニンの分泌があるために、春先は眠くなりやすいのではないかと考えられます。冬から春への切り替えが整っていないことによると思われます。

眠りに関係する3つのしくみがありますので見直し改善をしていくこともよいでしょう。

 
  
人の睡眠のメカニズムは「睡眠系」、「覚醒(かくせい)系」、「生体リズム」の3つの作用が関連しています。 これらは間脳の視床下部でコントロールをしているのです。

人には自律神経の交感神経・副交感神経により約24時間から25時間周期の生体周期が備わっているので夜になると眠くなり朝になると目が覚めます。睡眠と休養を促進するメラトニンを中心とした生体リズムの働きがあります。毎朝、起床したときに朝の太陽の光を浴びると夜間の適切な時間にメラトニンが分泌されて規則正しいリズムで睡眠をとることができます。
◇メラトニンMelatonin めらとにん
  トマト、バナナ、春菊、アメリカンチェリー、ケールなどに含む成分です。脳内でトリプトファンより体内でセロトニンを昼に生成し、そのセロトニンを経て副交感神経を優位に働かせるメラトニンを生成しています。ビタミンB6が安眠、鎮静を促すセロトニンSerotonin の原料となる必須アミノ酸トリプトファンの生成を助け、ビタミンB12がメラトニンの分泌を調節し睡眠と目覚めのリズムを整えます。

日中は交感神経を活性化するオレキシンOrexin、ヒスタミン、アドレナリンなどの覚醒系物質を分泌することで活動に集中して仕事や勉強などに取り組むことができます。しかしながら一方、人が活動を続けていると、反対に副交感神経が優位に働き、血管を拡張させる物質としてのアデノシンやプロスタグランジンD2など睡眠物質や疲労物質と呼ばれるものが増加していきます。このような睡眠関連物質の蓄積で「長く起きていると眠くなる」のが睡眠系物質の働きです。睡眠中はこれらの疲労物質を解消して身体機能の修復、回復を行うのです。

◇オレキシンOrexin おれきしん
  たんぱく質(ペプチド)ホルモンで神経伝達物質の一種として当初脳全体に新たな食欲を伝える物質としていました。オレキシン-Aは33アミノ酸残基、オレキシン-Bは28アミノ酸からなります。

◇ヒスタミンHistamine ひすたみん
  アミノ酸のヒスチジンより合成しているアミンの1種です。大部分が皮膚、粘膜にある肥満細胞(化学物質、ヒスタミンなど)に存在しています。
ヒスタミンの前駆物質であるヒスチジンは、100g中でカレイ490mg、さば1200mgと多く特に赤身の魚肉タンパク質に含みます。

◇アドレナリンAdrenaline あどれなりん
 交感神経伝達物質であり、副腎髄質より分泌するホルモンで、血中、放出により心拍数や血圧を上げ、瞳孔を開きブドウ糖の血中濃度(血糖値)を上げる作用など、ストレス反応の中心的役割を果たします。L-チロシンからL-ドーパを経て順にドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンヘと生合成しています。

昼夜逆転のようなリズム障害を改善するには、メリハリのある光の浴び方と活動のリズムを太陽の周期に合わせることが大切なことになります。起床時間を日の出に近い時間帯に決めて、起床したら窓を開けて外の光が入ってくるような明るい場所で日中を過ごし、活動する時間帯としましょう。
一方で夜の明るい電球、蛍光灯の光はメラトニンの分泌リズムを乱しますので就寝の時間、夜間は部屋を薄暗く静かな環境でリラックスできる状態で眠りやすくなるような工夫が重要なことといえ、望ましいでしょう。
春の眠気を取り払うのに食生活では、赤身の魚肉タンパク質、チロシン(フェニルアラニン)、さらにビタミンB群、C、カルシウムなどの必要量を確保することが重要です。


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