・ドコサヘキサエン酸Docosa-Hexaenoic acid:DHA(C22H32O2) どこさへきさえんさん
脳、網膜、神経組織に多く存在し記憶能力の機能維持に必要とする。鯖、ブリ、いわし、さんまなど青身の魚、鮭に1.8g~0.8g/100g中と特に本鮪脂身(とろ:2.9g/100g中)には多く含むn-3系脂肪酸に分類し多価不飽和脂肪酸として存在する。ドコサは22の意味、ヘキサは6の意味で、つまり、炭素数が22で二重結合を分子内に6個有するということ。
DHAがリノレン酸(アブラナ科のナタネ油、くるみ油などに多く含む)より人体で合成していること分かっている。必須脂肪酸αリノレン酸より10-15%程がEPA(エイコサペンタエンサン)を経て合成し生理機能物質を作り出す。
n-3系(魚油・植物油、リノレン酸・EPA・DHAなど)とn-6系(植物油、リノール酸など)のバランスがn-3:n-6=1:4とすることが望ましい。特に過剰摂取による副作用、他の食品との相互作用の報告は見当たらない。
100g中でブリ生1.7g、まいわし生1.3g、真サバ生0.7gと魚油に多く酸化されやすいが脳の機能発達、活性化、抗がん作用、アレルギー抗炎症作用、眼精疲労、精神安定に大切な働きをする。中枢神経に働きかけ認知症(痴呆症)への改善の報告がある。血中脂質低下、血圧降下作用、大腸がん予防することが認められる。
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