三毳(みかも)不動尊
東北道佐野インター近くにありました。
平成10年に開山した三毳不動尊は、三毳山に鎮座する お不動さまです。
真言宗の祈願寺院で、まだ歴史の浅いお寺です。
不動明王は、仏様の中でも特に霊験あらたかとして知られています。
(2018年撮影)
三毳不動尊の入り口です。
本堂
本堂わきにある閻魔殿
中には三途の川を渡ったあとたどる道が記されてました。
三途の川を渡ると、十王による審査が始まります。
初七日にまずは第一の王「泰広王(しんこうおう)」が生前の殺生、虫や動物に無駄な殺生をしなかったかを調べます。
二七日(14日目)に「初江王(しょごうおう)」が盗みについて、
三七日(21日目)に「宋帝王(そうたいおう)」が不貞について、
五七日に「五官王(ごかんおう)」がウソについての聞き取り調査を行います。
十王のうち五番目の王が閻魔大王です。
35日目にあなたに審判が下り、来世(次に生まれ変わる世界)が言いわたされるそうです。
来世の行き先が決まれば、42日目の「変成王(へんじょうおう)」により生まれ変わる細かい条件が加えられます。
そして49日目「泰山王(たいせんおう)」が六つの世界の中からあなたの行く先を選びます。
一方この日、現世ではあなたの家族が法要を勤め、あなたの良い来世を祈っています。
そして、49日を過ぎても挽回のチャンスはあるらしい。
どうすれば良いかというと。
一周忌 三回忌…など現世で追善供養を行うと
その度に再審が行われて六道の中でも少しでも良い世界に行けるらしいです。
と、いうようなことが仏像の前に説明として書いてありました。
現地で丸暗記出来なかったので、似たような内容のものをネットから頂きましたf^_^;
閻魔殿の隣には茶吉尼殿。
中には岩があって、願い事を書いたお皿をその岩めがけて投げるというところでした。
岩の周りは割れたお皿のかけらでいっぱい。
茶吉尼殿の隣には、これまた少し平らな岩があってそこにこの看板が。
調べると弘法大師空海の詩で、弟子で甥の智泉が37歳の若さで亡くなった時に詠んだうただそうです。
空海は仏教の第一人者。
人はいつか死ぬということを分かっていても、身近な人の死は相当衝撃だったようです。
そして49日の時にこの歌を読みました。
私たちは、仏様の世界より生まれ、死ぬとまた、仏様の世界に還る、という意味の歌だそうです。
本堂前にはこの摩尼車があります。
回すと般若心経を読んだことと同じになるらしいです。
三毳不動尊のお線香には文字が書かれていました。
家内安全など、何種類かあるうちわたしは開運招福を選びました。
そして、帰りにお線香を見てみたら…灰の中に文字が残っていました!
ちょっとビックリ!
本堂奥にはこんな場所もありました。
水琴窟とは、地中に埋めた甕(かめ)に落ちる水滴の音を共鳴させ、地上で聴こえるように設計された日本庭園の装置です。
水の流れ込み具合により、変化する音色を楽しみます。
わたしが聞いた時はボーーって音しかしてなかったですf^_^;
本当はもっと違う音が聞こえるはず…
三毳不動尊は御朱印がいくつもあって有名。
いつもあるのは
「本堂」「閻魔堂」「愛染堂」「荼吉尼堂」の4種類。
私は閻魔堂の御朱印いただいてきました。
それともう一つ。
月替わりである縁日朱印というのがあって
9月は弘法大師。
そしてつい買ってしまったのがコレ。
白猫の「毳」と書いてミケ。
御朱印バンドです。
所在地 栃木県栃木市藤岡町大田和747