2025/3/1
まだまだ序盤だけど、ついにラスコーリニコフが事件を起こす。
何が起きるかは知っていたのに、おまけがついていて、結局驚いてしまった。罪の上塗り。
でも、ここまで読む限り動機がよくわからない。
金を盗もうとしていたのはわかるけど、そこまでの執着が感じられない。
金目のものなんて盗んでも換金時にバレそうだし。
19世紀末のロシアの話だから、今の日本人の感覚と比べれば、死や人を殺すことが身近にある世の中ではあると思うけど、それにしても。
単に自覚無く精神が病んでいるのかもしれない。妹の婚約者がかなりストレスになっていたようだし。
あとは「意図せず準備ができてしまった」というのが、無視できない要素だったような感じ。
千載一遇のチャンスという幻想。
リザヴェーダの人生の人生に思いをはせつつ、ここらで登場人物を一回整理しておく。
文字数オーバーしているけど、仕方ない。
○ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ:本編の主人公の。母親からはロージャと呼ばれている。
○プリヘーリヤ・ラスコーリニコフ:ラスコーリニコフの母親。
○アヴドーチャ・ロマーノヴナ(ドゥーネチカ):主人公の妹。
○ナスターシャ:ラスコーリニコフの住む下宿の女中。
○アリョーナ・イワーノヴナ:質屋の老婆
○リザヴェータ・イワーノヴナ:アリョーナの義理の妹。35歳。
○マルメラードフ:九等官。官吏崩れ。酒場の酔っ払い。
○カテリーナ・イワーノヴナ:マルメの妻。怖い。
○ソーニャ・セミューノヴナ(ソーネチカ):マルメの娘。娼婦。
○カペルナウモウ:仕立屋。ソーニャが住まわせている。
○レベジャーニコフ:ソーネチカを侮辱してカテリーナを殴った。
○アマリヤ・フョードロヴナ・リッペヴェフゼル:マルメ家が住む家の家主。
○イワン・イワーノヴィチ:マルメの話題にした五等官。
○ダーリヤ・フランツォヴナ:性悪のゴロツキ女。
○イワン・アファナーシエヴィチ閣下:マルメにとっては神のような御方。
○セミョーン・ザハールイチ:たぶんマルメのこと。
○コーゼル:錠前屋。金持ち。
○プラスコーヴィヤ・パーヴロヴナ:ナスターシャ曰く、ラスコーリニコフを警察に訴えようとしているらしい。
○アファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシン:商人。ラスコーリニコフの母に金を貸した。
○ドゥーニャ:ドゥーネチカ。ラスコーリニコフの妹。家庭教師もしていて浮気の冤罪をかけられた。
○スヴィドリガイロフ:ドゥーニャを乱暴に扱った挙句、言い寄ってきた。のちに反省。
○マルファ・ペトローヴナ:スヴィドリガイロフの妻。ドゥーニャの悪評を広める。のちに反省。
○ピョートル・ペトローヴィチ・ルージン:ドゥーニャの婚約者。七等文官。45歳。財産を抱えている。
○ラズミーヒン:ラスコーリニコフの大学のころの友人の一人。ワシーリエフスキー島にいる。
○ミコールカ:ラスコーリニコフの夢に出てきて馬車の馬に乱暴する御者。
○ポコレフ:ラスコーリニコフにアリョーナの質屋を教えて、ハリコフに帰った。