遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

Theatrical Magic Project『シアトリカルマジックライブ「Retrace」』

2018-04-29 00:20:24 | 観劇三昧

観劇三昧:Theatrical Magic Project『シアトリカルマジックライブ「Retrace」』

2018/4/28

日向大祐さんによるマジックショー。

たった一人、90分間の構成を組んで、ほとんど中だるみなくやりきっているのがすごい。

手品はすごい技術だけど、いくら不思議なことでも、それだけでは90分も持たない。

普通、びっくりは慣れる。

そうならないように、「retrace」という枠組みを作って、単なる「不思議」「びっくり」で済まさないようにしている。

震災直後の上演だったということも、カーテンコールで思い出した。

手品の種類なのか演出なのか、並べ方で起承転結ができているのがおもしろい。

派手な技を開発するというより、既存の技にしっかり演出をつけて見せている印象。

ただ、終盤の「即興演技+手品」は斬新。

後の演目で、あんなにソツのない即興芸を披露していた人とは思えないくらい勢い勝負だったような気がする。

あんなに完成度の高い序中盤を作っておいて、クライマックスにこれをもってくる度胸がすごい。

■作品情報(観劇三昧HPより印象)
公演時期 2012/02/26
上演時間 01:31:01

出演者:日向大祐
構成・演出:日向大祐

あらすじ
「不思議で、どこか懐かしい時間を。」
ショーのテーマは「記憶」。子供の頃に嗅いだ田舎の家の匂い、どこかのホテルの石鹸の香り、雨が降り始めた時の匂い……そんな記憶がほんのり呼び戻されたり、そしてちょっと笑えたりする、そんなマジックライブ。
日本人初のヨーロッパチャンピオンに輝いたマジシャン、日向大祐(ひゅうがだいすけ)による構成・演出のソロライブ。パントマイム・コント・インプロ(即興劇)などの演劇的要素と、マジックを融合した新しいスタイル「シアトリカルマジックライブ」の第1作です。

【CONTENTS】
The First One
How to enjoy LV
ねんのため(just in case)
Retro Aces
Interlude1 「自動販売機」
Lesson of "C.T.R."
ねがいごと
Billusion
Memorize
Interlude2 「電車内にて」
テンショク(※即興パフォーマンス)
Re-weave

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演劇組織KIMYO『シティ』

2018-04-27 00:36:02 | 観劇三昧

観劇三昧:演劇組織KIMYO『シティ』

2018/4/27

都会に出てきた写真青年が、自意識に振り回されながら、一回りして大きくなる話。

装置は上下左右にモニター四台と、電話ボックスよりやや大きい枠。

枠は自意識そのもので、ずっと枠内の狭いスペースで演技し続ける。

モニターから現れる別人格に行動をのっとられる見せ方がおもしろい。こういうギミックは好き。

ほぼ一人一役の会話形式なんだけど、別人格があるので実質三人分。

異なる存在が、最後に混ざり合って少し成長する。

がんばってもやすんでも失敗する。あっちでもこっちでも失敗して、振り出しに戻ってみると少し前進している。

普遍的な人間の成長の縮図。

最初と最後のシーンも、単純化すれば誰もが似たような人生ということなのかも。

終盤はいい感じで自意識から開放されるけど、たぶんすでに別の種類の檻に囲まれているはずだと、うがった見方をしてしまう。

人生はたぶんその繰り返し。

■作品紹介(観劇三昧HPより引用)

公演時期 2014/01/10
上演時間 00:24:39

出演者:藤原孝喜

スタッフ
作・演出:宮谷達也
舞台監督・舞台美術:岡田保
照明:瀧泉千尋(Rose et Noir)
音響・音楽:エスパー渡辺
制作:山本一樹
大道具製作:かすがい創造庫
宣伝美術:チーム㎡

あらすじ
演劇組織KIMYO Project“NICK”vol.3
「くしゃみ」より短編『シティ』

地元から都会に出てきた男の一人(×3)芝居。
都会に憧れ、都会に揉まれ、都会に挫折し、戻った地元は、違って見えた。

上下にあるテレビ映像に合わせた芝居。

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うさぎストライプ『おかえりなさいⅡ』

2018-04-20 10:50:45 | 観劇三昧

2018/4/20

飛行機事故に遭遇した当事者と周辺の人たちの記憶や妄想が混ざりながらコラージュ状にまとめられた話。

先に作品から見て、原作が『星の王子様』だったということには全く気付かず。

フライヤーのデザインを見返すとたしかに。

基本的な見せ方は同劇団の他作品と同じ。

重なる表現のパーツがたくさんあって、飛行機事故というコインを、うさぎストライプという箱に入れて出てきたのが本作という感じ。

飛行機事故が、別の作品だと同窓会だったり学級崩壊になったりする。

たぶん、それが単なる自己模倣なのか、新しい型を発明する過程なのかが問題。

既存の表現の錬度を高めつつ、新しい表現を増やしていく方法をとっているんだと思う。

なので、ひとつの作品というより、劇団を追う感じのほうがたぶん楽しい。

色々見落としもありそうなので、繰り返して見たり、相対性理論の曲を聴きこんでから見返したりすると感じ方が変わってくると思う。

■作品情報(観劇三昧HPより引用)

劇団名:うさぎストライプ
公演時期 2012/05/04
上演時間 01:01:09 

出演者:
亀山浩史(うさぎストライプ)
井上みなみ(青年団)
森祥恵
森岡望(青年団)
邸木ユカ ※やしぎゆか?(読み方不明)
本橋通江
上村裕太

スタッフ
作・演出:大谷容子(うさぎストライプ・青年団演出部)
照明・舞台監督:黒太剛亮(黒猿)
音響:島宇佐美
音響補佐:植木麻衣子
ドラマターグ・制作:金澤昭(うさぎストライプ・青年団)
ブランディング・宣伝美術:西泰宏(うさぎストライプ)
映像制作:UISHAAAWORKS
協力:青年団
企画制作・主催:うさぎストライプ

あらすじ
墜落した旅客機に乗っていた人たちの、それまでの日常と、あったかもしれない未来の断片。二度と交わすことのない「ただいま」「おかえり」と、誰にも語られることのない記憶についての物語です。既存の作品をちょっとだけ下敷きにした“うろ覚え”シリーズ第二弾、“うろ覚え”星の王子さま。うさぎストライプ初期の代表作をお楽しみいただければ幸いです。

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演劇集団es『結婚パンチ』

2018-04-18 23:37:01 | 観劇三昧

感激三昧:演劇集団es『結婚パンチ』

2018/4/18

結婚式中に、新婦の旧友や元カレが暴れる話。

10分ちょっとの小品。

時間的にも作品的にも、肩の力の抜いてみることができる。

こういう小回りの利く小品を持っていると劇団としては活動しやすくなりそう。

ただ、コンパクトにまとめすぎて、舞台俳優にしろ、お金持ちにしろ、見た目はかわいいのに性格の悪い女にしろ、いろいろステレオタイプになってしまっているので、見ていてちょっとハラハラする。

旧友がそこら中の人をぶん殴りだした時点で、花嫁が過去にどんな悪いことをしたかよりも、現在進行形で傷害罪なので、すぐに止めようとしなかった式場のスタッフは責任を取らされて当然だと思う。

10分の中で展開を追ってキャラ付けをするのは難しかったのかも。ここまで短いとかえって大変。

ボディブロー、もっとよく見たかった。

会場は劇場っぽくないように見えた。どんなところだったんだろう。

■作品情報(観劇三昧HPより引用)

公演時期 2017/09/24
上演時間 00:11:04
出演者:演劇集団es
スタッフ :演劇集団es

あらすじ
ある結婚披露宴会場で物語は始まります。
お金持ちの新郎、そして若い新婦の新しい人生のスタートは順調に思えました。
しかし、酔っぱらいの友人と突然の訪問者により、波乱の幕開けとなります。
悲劇であり、喜劇である超短編です♪

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演劇組織 KIMYO『アドア』

2018-04-16 23:47:39 | 観劇三昧

観劇三昧:演劇組織 KIMYO『アドア』

2018/4/16

水道修理業者の二人が、リズムに乗りながら、あるバイク事故の経緯を探る話。

台詞がおおよそ五七調。

要するに、四人の役者が常にオリエンタルラジオの武勇伝のようで若干違うリズムで会話と語りをこなしきる。

20分ちょっとの上演時間は、演劇として考えれば短いけど、リズム芸で押し切るには相当長い。

男二人から男女四人になって、急に声の種類が広がったり、足音、物を置く音、茶をすする音、あの手この手でリズムを取ってくる。

稽古は大変そうだけど楽しそう。

そして本番は、ただただ大変そう。

台詞ミスったら台無しなので、ライブの緊張感で見れたら、より楽しかったと思う。

一作品まるまるリズムで押し切るというコンセプト自体は、わりと思いつきやすいと思うけど、実際に作品として仕上げるのはとても難しい。

見せたいことがはっきり伝わる、わかりやすい労作だった。

■作品情報(観劇三昧HPから引用)

公演時期 2014/1/10
上演時間 00:22:11

出演者
宮谷達也
山本一樹
元山未奈美
七瀬京子

スタッフ
作・演出:宮谷達也
舞台監督・舞台美術:岡田保
照明:瀧泉千尋(Rose et Noir)
音響・音楽:エスパー渡辺
制作:山本一樹
大道具製作:かすがい創造庫
宣伝美術:チーム㎡

■あらすじ
演劇組織KIMYO Project“NICK”vol.3
「くしゃみ」より短編『アドア』

リズムに乗ってお届けします。あの日の真相。あの日の真実。約22分のリズム芝居。観終わった後、このリズムが頭から離れない。
“どん、ち、どん、どん、ち”

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うさぎストライプ『いないかもしれない 動ver.』

2018-04-15 22:53:13 | 観劇三昧

観劇三昧:うさぎストライプ『いないかもしれない 動ver.』

2018/4/15

同窓会に集まった人たちの思い出話。

同窓会というよりグループセラピーっぽい。

そして、エピソードトークがいちいち重い。重いし、繰り返している。

こういう表現なのに、役者名をほとんどそのまま役にしているのは大丈夫なんだろうか。

最初のほうのシーンでいきなり乱交が始まったのかと思ったけど見る作品の順番を間違えただけ。

常にシアターゲームっぽい動きをしながら、台詞をまわしていく。

とにかく意識の分散のさせ方が徹底している。

「まるで世界はパラレル」というのは、わりと直接的なテーマの発露のような気がする。

スローで拳を振り上げるシーンが美しすぎて笑ってしまう。このシーンを誰かに油絵で描いてほしい。

ランドセルの使い方の感じ悪い感じと、飲み会の終わりの雰囲気が好き。

ぐちゃぐちゃに化膿した傷をきれいな色紙でラッピングしたような作品だった。

※静ver.も気になる。

■作品情報(観劇三昧HPからの引用)

公演時期 2012/6/12
上演時間 00:59:24

出演
小瀧万梨子(青年団・うさぎストライプ)
亀山浩史(うさぎストライプ)
盛岡望(青年団)
緑川文絵(青年団)
由かほる(青年団)
安倍健太郎(青年団)

スタッフ
作・演出:大池容子(青年団演出部・うさぎストライプ)
照明・舞台監督:黒太剛亮 ※くろたたかあき
音響:植木麻衣子
制作・ドラマターグ:金澤昭(青年団制作部・うさぎストライプ)
宣伝美術・プランディング:西泰宏(うさぎストライプ)
映像制作:UISHAAAWORKS
企画制作:青年団/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
総合プロデューサー:平田オリザ

あらすじ
かつて教室の隅っこにいた人たちのウジウジした過去と現在を描いた『いないかもしれない』。
青年団若手自主企画vol.53・54大池企画として、異なる二つの演出で上演された「いないかもしれない二部作」より、初期のうさぎストライプの集大成となった「動ver.」をご覧ください。
地獄のような同窓会に来てしまった人たちの、過去と現在をお楽しみいただければ幸いです。

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うさぎストライプ『学級崩壊』

2018-04-13 23:05:21 | 観劇三昧

観劇三昧:うさぎストライプ『学級崩壊』

2018/4/13

噛み合わない人間関係(主に男女)を描いた話。

それ以上のことはよくわからず。

不条理には、構図をズラしている見え方と、構図自体を持たないような見え方があるけど、本作は後者。

一応、教室っぽい見た目で、学級崩壊っぽい動きをしているんだけど、台詞と関連性はあまりない。

よく演技にするために、無関係な動作で意識を分散させながら台詞を言ってもらうやり方があるけど、終始そんな感じ。

前に見た二作品と同様、動きと音楽の組み合わせが滑らかで気持ちいいんだけど、言葉のほうがなかなか頭に入ってこない。

下敷きにしているというイヨネスコの『犀』について検索してみると、言葉への不信感がテーマのひとつらしいので、頭に入ってこなくて正解なのかもしれない。

紙くず投げつけあうところはちょっと不快なところも含めて好み。

ある日「ああ、この作品はそういうことだったのか」と気付く日が来るのかも。

■作品情報(観劇三昧HP)

劇団名:うさぎストライプ

公演時期 2014/05/01
上演時間 00:54:05
地域:関東

出演者:
亀山浩史(うさぎストライプ)/水野 拓(青年団)
井上みなみ(青年団)/斉藤マッチュ/湯口光穂/石川彰子/竜史(20歳の国)

スタッフ :
作・演出:大池容子(うさぎストライプ)

照明:黒太剛亮(黒猿)/照明操作:赤間和夏/音響:角田里枝/制作:金澤昭(うさぎストライプ・青年団)/宣伝美術:西泰宏(うさぎストライプ)/総合プロデューサー:平田オリザ/技術協力:鈴木健介(アゴラ企画)/制作協力:木元太郎(アゴラ企画)/企画制作:うさぎストライプ/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場/主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場/協力:黒猿/青年団/(有)レトル

あらすじ
その病気に感染すると、犀のように皮膚が硬くなり、やがて動けなくなってしまう。アトリエ春風舎10周年記念企画「うさぎストライプと20歳の国」で、20歳の国『Don't Be a Stranger!』と二本立てで上演された作品。イヨネスコの不条理劇『犀』を下敷きに、セックスによって人々が犀に“感染”していく世界で、好きな人に触れたいと願い続ける人々の思いを、多彩な俳優を迎えて描きます。

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うさぎストライプ『わかば』

2018-04-12 23:13:44 | 観劇三昧

2018/4/12

妻わかばの帰りを待つ夫と、妻の妹ふたばが共同生活する話。

オープニングの光の変化、曲、声、ノイズの組み合わせ方がとても気持ちいい。

そして、どのシーンも絵としてきれい。

夫は赤いハイヒールを履き、上半身を縄でぐるぐる巻き、不在の妻の言いつけを守って毎日社交ダンスの練習をする。

わかりやすく縛られた存在。

妹は、姉の不在をいいことに姉の夫と共同生活を始める。

就職活動がうまくいかなくても、好きな人に暴力を振るわれてもほとんど声がかげらない。

ほれたものの弱みが強みに逆転するところには狂気も感じるしかなり回り道しているけど、基本的にはポジティブな話だと思う。ベッドの下は気になるけど。

最後にはちゃんとそれぞれ一人前の食事ができている。

一人未満の二人がくっついて、三人になる話を、理に落とさずふわっと見せている。

■作品情報(歓迎三昧HP)

劇団名:うさぎストライプ

公演時期 2016/05/01
上演時間 01:11:29
地域:関東

出演者:
亀山浩史(うさぎストライプ)/菊池佳南(うさぎストライプ)

スタッフ :
作・演出:大池容子(うさぎストライプ)

照明:黒太剛亮(黒猿)/音響:角田里枝(Paddy Field)/制作・ドラマターグ:金澤昭(うさぎストライプ・青年団)/宣伝美術:西泰宏(うさぎストライプ)/映像制作:白浜哲/総合プロデューサー:平田オリザ/技術協力:鈴木健介(アゴラ企画)/制作協力:木元太郎(アゴラ企画)/企画制作:うさぎストライプ/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場/主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場/協力:黒猿/Paddy Field/青年団/(有)レトル
助成:平成28年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業

あらすじ
死ぬほどに幸せだった、バラ色の人生。煙草の銘柄をタイトルにした「大人になれない大人のためのうさぎストライプ」シリーズ第二弾。赤いハイヒールを履いて、ロープで縛られながら生活している高瀬は妻・わかばの言いつけを守って毎日社交ダンスの練習をしている。わかばの妹・ふたばは、姉が失踪したことをきっかけに、わかばの「代わり」になろうとする。捻じ曲がった夫婦の形を描く、うさぎストライプの二人芝居です。

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芝居処味一番『ラーメン』

2018-04-10 22:42:26 | 観劇三昧

観劇三昧:芝居処味一番『ラーメン』
2018/4/10

先輩がオンボロアパートの一室に後輩を集めて麻雀を始める話。

序盤ずっと三人で麻雀をしている。

食べる演技は難しいとよく聞くけど、麻雀のほうが難しいような気がする。

実際、麻雀シーンのある演劇作品は初めて見た。ほかにもあるのかな。

脚本的に誰が何の話をしてどのタイミングであがるか指定されているように見えるので、自然な流れであがりに持っていくくだりは結構な段取り地獄だと思う。

牌を積む前に三人でジャラジャラ混ぜている。

客席が近いので配牌も見えそうだけどどうやって処理したんだろう。角度的に大丈夫なのかな。

その麻雀をする三人の会話の安定感。

何も面白いことを言ってなくても緊張感が途切れない。題材に麻雀を持ち込むくらいだから、相当腕に自信があるんだと思う。

どうやって作ったのかが気になる作品だった。

■作品情報(観劇三昧HP)

劇団名:芝居処味一番
公演時期:2009/12/16
地域:関西

出演者:
板としあき/置名渓吾/勝山修平/浅倉サキ/峯毛/南勇樹

スタッフ :
作・演出:南勇樹
舞台監督:hige(BS-Ⅱ)/舞台美術:hige(BS-Ⅱ)/照明:牟田耕一郎(劇団ママコア)/音響:須川忠俊(ALTERNAIT)/宣伝美術:橘ユウスケ/制作:薬丸裕生

あらすじ舞台上にはこたつ。
それに散乱した漫画。
どっからどうみてもダメな感じの部屋です。
まさに我が家のよう。
そんな部屋でなんだかいろいろします。
いや、そんなにいろいろはしませんが、何かあります。

この部屋で何があるのか?
想像してみてください。
どんなことも起こる可能性がありそうですよね?
いろいろ思いながら見てもらいたい。
そんな芝居です。

■配役(本編エンドロールより)

黒田先輩:板としあき(劇団新上舞)
田辺士:置名渓吾(イズム)
川崎彬:勝山修平(彗星マジック)
森下朱里:浅倉サキ(劇団アクスピ)
森下賢司:峯毛
ケンジ:南勇樹

<追記>ブログを観ると、置名さんと勝山さんの配役が逆のようです。確認は各自でお願いします。 

 

 

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オパンポン創造社『オパンポン★ナイト〜だから、イトオシイ〜大阪凱旋公演』

2018-04-08 09:45:53 | 観劇三昧

観劇三昧:オパンポン創造社『オパンポン★ナイト〜だから、イトオシイ〜大阪凱旋公演』

2018/4/7

・一人芝居、二人芝居、三人芝居で三作品というきれいな構成。

『交響曲第九番 ~天国と地獄~』

・一人一役の会話形式。

・父親と一緒に事故死した男が、天国か地獄に送られる前の待合室で、最後の悪あがきをする話。

・設定自体はとてもよくあるタイプ。

・演者の野村有志さんのヤカラ演技が耳に気持ちいい。

・過去作からどうしても裸の印象が強いけど、語りの臨場感やマイムの的確さなど、一人芝居の基本スキルの高さをしっかり堪能できる。

・椅子を並べただけの装置が秀逸。利用されていない椅子が意味を持つので、一人芝居にありがちな空間がスカスカする問題を回避している。

・「アメとムチ」とは言うけど、状況によってはアメがムチにもなるし、ムチがアメにもなるという話だった。

『ストラーーイクッ!!』

・精子と卵子の二人芝居。

・正直、設定からどうかしている。

・いい話を見た後の裸体。ほっとする。

・耳で笑った。なんであのくだりを入れたんだろう。役作りかな。

・しゃべくり漫才という言葉はあるけど、しゃべくり演劇という感じ。お互いに言いたいこと言い合っているので、会話劇の中でも異端だと思う。滑舌もすごい。

・多少会話が噛み合ってなくても、卵子と精子だからで済むし、男女の話の噛み合わなさをこういう形式で表現するのも斬新。

・卵子をかわいいと思うのは初めてだし、これからの人生で二度とないと思う。

『最後の晩餐』

・地球最後の日、倦怠期の夫婦と豚野郎の三人芝居。

に同じ演目を見てた。二回目もゲラゲラ笑いながら見る。

・あやめという古風な名前が地味に面白い。

・「完璧なんて、どちらかがガマンしてるに決まってるでしょ!」

・卵子と女王様の役で両方かわいいのがすごい。

・特にエムっ気はないほうだけど、あんな女王様ならぶたれてみたい。

 

■作品情報(観劇三昧HP)
劇団名:オパンポン創造社
公演時期:2018/12/09
地域:関西
出演者:
野村有志/緒方ちか(ECHOES)/川添公ニ(テノヒラサイズ)
スタッフ :
作・演出・出演:野村有志
舞台監督:堀田誠(CQ)/音響:須川忠俊(ALTERNAIT)/照明:根来直義(Top.gear)/舞台映像:赤星マサノリ(sunday)/宣伝美術:勝山修平(彗星マジック)/映像収録:武信貴行(SP水曜劇場/観劇三昧)/舞台写真:河西沙織(劇団壱劇屋)/制作協力:徳永のぞみ
全創造:オパンポン創造社

あらすじ

2017年6月末、東京下北沢で行われたルナティック演劇祭にて【優勝・最優秀脚本賞・最優秀俳優賞(三人同時受賞)・グレート義太夫賞】を受賞した作品が大阪凱旋。
オパンポン創造社がお贈りする傑作選。

■交響曲第九番〜天国と地獄〜
気付くとここに居た。手元には「九番」と書かれた札。謝り続ける親父と共に迎えた終わりのはじまり。(2016初演/一人芝居)
出演:野村有志
■ストラーーイクッ!!
アナタが来るのを待っていました。
それでは、面接をはじめます。
誰もが過ぎ行くこの部屋で。(2010初演/二人芝居)
出演:野村有志/緒方ちか
■最後の晩餐
地球最後の日、愛する人に会いに行くと、愛する人は浮気をしておりました。(2016初演/三人芝居)
出演:野村有志/緒方ちか/川添公ニ

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